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7時起床。またもや梅雨の晴れ間。今日は起きるのが遅かったこともあり、外はまるで真夏。ジョギングするには最高の季節がやって来た──って、年中そう言ってるような気もするが(笑)。だいたい10分に1回くらい、公園の各所にある水道で水分補給。同時に腕や肩、首の後ろ、後頭部を水で冷やしながら走る。時々、「こんな暑い中走って熱中症にならないんですか、かえって身体に悪いんじゃないの」と言われるけれど、問題は暑さではないと思う。大切なのは、自分の身体が暑さにどう対応するのかを知ることだ。部屋の中にいたって、熱中症で命を落とす人はいる。
![]() ※写真は6月22日、中央線の車内より撮影。既に真夏のような風景。場所は不明。武蔵境駅を通過した辺りか? data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-30 11:17
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5時起床。ストレッチを終え、jogに出るためアンダーアーマーのコンプレッション・シャツを着ようとするのだけれど、これにひと苦労する季節が来た。コンプレッション・シャツというのは言わば競泳用水着みたいなもので、身体にぴっちりフィットする。だから少しでも肌に水分がついているとくっついたり巻き付いたりして、すんなりと着ることが出来ないのですね。気温がさほどあがらない時間に起きるから、決して汗だくで目覚めるというわけではないのだが、それでも肌は多少汗ばんでるのだろう。東京は梅雨の晴れ間。日中は30度を超える。
NHKの連続テレビ小説『おひさま』は、今日が終戦の日のシーンだった。ドラマであれドキュメンタリーであれ、この手の終戦番組を観て毎回思うのだけれど、あの玉音放送というもの、当時の人は聴いて内容を理解出来たのだろうか? 昭和5年生まれのウチの母親は、井上真央ちゃん演じる陽子さんのように、自宅の居間で正座してラジオを聴いたそうだ。当時14才。祖父母(母の両親)と伯母(姉)と共に。茂兄さんと同い年くらいの伯父は、学徒出陣でいなかったとか。 電波もラジオの性能も今より格段に悪かったということもあるのだろう、母はやはり少しも理解出来ず、ただ、放送が終わった時、お祖父ちゃんが「ニッポンは戦争に負けたッ」と絞り出すように言って初めて理解したという。祖父は帝大出のインテリで、当時としては非常にリベラルな人であったらしいが、何か思うところがあったのだろう、その日のうちに頭を丸めてしまったそうだ。ところで良い世の中になりましたね。今はその玉音放送がYouTubeに現代語訳付きでアップされております。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-29 13:53
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昨日の夕方、旧白夜書房時代の仲間、カメラマンのO君が突然亡くなったという知らせが届いた。昨日が通夜で、焼香に行ってきたマツヘンが詳しいことをメールで教えてくれた。O君は自室にいたところ、突然心臓に異変を感じ、自ら119番した。救急車は5、6分で駆けつけてくれたそうだが、彼は部屋の鍵をかけていた。当然と言えば当然だ。まさかそんなに早く自分が意識を失うとは思ってなかっただろう。救急隊員は鍵を壊すのに30分ほどかかってしまい、それが命取りになった可能性が高いとのこと。
O君といつ、どのように言葉を交わすようになったのかは良く憶えていない。というのは、当時の白夜書房では社員もフリーランスも関係なく、多種多様の人間が出入りしていた。1年365日休みナシ、入口に鍵などなく、24時間開いていた。夜中だろうが朝方だろうが誰かが働いていて、仕事をしてないヤツらは車座になって酒を飲んでいた。全員が若かった。だからフリーの人間も事務所など持っているはずもなく、ライターは会社の机を、デザイナー引き伸ばし機やトレススコープを使い、カメラマンはライトテーブルを使ってネガセレクトをした。 会社と書いたが、そんな雰囲気は微塵もなかった。我々には仕事、という意識すら無かったかもしれない。単に、それが好きだからやっていた。雑誌を作ることはクラブ活動のようであり、編集部は部室であった。僕は『ボディプレス』という名の、一応アダルトメディア情報誌という建前の奇妙な本を作っていて、隣の机では『元気マガジン』という風俗誌が作られていた。たぶん、O君は最初この雑誌に出入りしていたのではないか? どうも良く憶えていない。何しろ色んな人がいたのだ。まだ早稲田大学の学生だった勝谷誠彦氏が、その『元気マガジン』に執筆していたということも、6、7年前に初めて知った。 『ボディプレス』で一度、〈写真機たちの逆襲〉というタイトルの特集を組んだことがあった。とにかく世の中にある写真というものを、すべて並列にならべてみようというコンセプトだった。だから写真家・平地勲氏の撮影した山口百恵と、素人カップルが自画撮りしたかなりエグいセックス写真を見開きで掲載し、編集長の僕は「ウン、これは新しい、画期的だ!」なんてひとり悦に入っていた。同時に、ふだん付き合いのあるカメラマン達に、いつも撮ってるものとは違う写真を撮影して来てくれないか? と頼んだ。つまり、ヌードモデルや風俗嬢や、路上でナンパした女の子ではない写真だ。 O君は「鉄道写真撮りたいんスよ、ダメですか?」と言った。「実はオレ、写真の撮り始めって、中学生の頃の鉄道写真なんだよね」と。「いいね、撮ってきてよ」と僕は言い、彼は数日後、数本のポジフィルムを届けてくれた。髪の長い女の子が地方の廃線のレールや小さな無人駅に佇んでいるという、実に雰囲気のある良い写真だった。ところが、雑誌が出来てから、「トーラさん、これはないよ」と普段は温厚なO君がいかにも不満そうな顔で現れた。彼は夕景をアンバーに強調した色にして撮影したのだが、印刷では赤みが加えられ、全体にマゼンダっぽく仕上げられていたのだ。 当時のアナログな印刷では良くあることだった。製版の職人さんが、「こっちの方が良いだろう」と判断して色味を変えてしまうのだ。本来であれば、編集者である僕が色校正でオリジナルに近く戻すよう指示を出さなければならない。けれどマゼンダが強調されたものも決して悪くなかったため、ポジフィルムをもう一度確認する手間を怠ったのだ。「ゴメンゴメン、今度はちゃんとやるから」と僕は言い、O君も「もお、次はお願いしますよ」と笑ってその場は終わった。あれからもう25年が経った。実は、僕は未だに、もう一度雑誌の編集をしたいという夢を持ってる。現在の出版状況では、僕みたいなのが売れる本を作るなんて絶対に無理だろう。けれど、電子書籍とか、何が状況が変わったら、もう一度出来るかもしれない、次は、今度はあの頃よりも良いものが作れるのではないかと。けれどO君との「次」だけは、永遠に失われてしまった。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-28 10:57
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本日6月27日は、AV女優で、映画でも活躍した林由美香ちゃん、6回目の命日の翌日であり、健在であれば、41才の誕生日を迎える日であった。この日記では何度か取り上げている、平野勝之による映画『監督失格』は、彼女をテーマにしたドキュメンタリーである。3月3日に「ラストのエンドクレジットに流れる主題歌は、誰もがおそらく「えっ」と驚く女性ミュージシャンが唄っている」と書き、4月25日には「忌野清志郎さんと生前関係の深かった人」というような思わせぶりな書き方しか出来なかったのだが、一昨日公式サイト上で、音楽と主題歌「しあわせなバカタレ」を担当しているのが矢野顕子さん(作詞作曲も)であることが発表された。
その、主題歌入りの『予告編』がアップされております。また、矢野さんへの短いインタビュー、〈矢野顕子『監督失格』一問一答〉も←こちらに。というわけで本日も東京は午前中雨。jogは休んで二度寝した。夕方になって古い友人の突然の訃報が入って来て、ああ、まいったなと思ったり。 ![]() ▲
by tohramiki
| 2011-06-27 08:57
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5時起床。雨は降らないもののどんよりとした曇り空。5時半過ぎよりjog。124分走る。アパートに戻ると、エントランスのポストに一枚のチラシが入っていた。我が家はTV、電話、インターネットすべてをJ:COMというケーブルTVのサービスを利用しているのだが、そこからである。タイトルは『デジアナ変換サービス開始のお知らせ』。そして小見出しには「J:COMよりテレビ電波を受信されている世帯は、2015年3月末まで、アナログテレビをそのままお使いいただけます」とある。ありゃりゃ、と思う。続けて読むと、「デジアナ変換とは?」とあり、「総務省からケーブルテレビ事業者への要請により、アナログ放送終了後も、期限付きでデジタル波をアナログに変換して再送信するサービスのことです」と書いてある。
エート、ですね。つまりコレ、どういうことかと申しますと、NHKを始めテレビ局はやれ「デジタル用のアンテナを立てろ」「デジタル・チューナーに変えろ」「さもなくばお前ンちのテレビはザーッと砂嵐になって観られなくなるゾ!」と散々言って来たわけですが、ケーブルテレビに加入してる人は、な〜んにもしなくてイイというワケです。僕はJ:COMからデジタル・チューナーを借りれば、我が家の10年物骨董ブラウン管テレビをまだ使えるのかなあと思っていたのだが、それもしなくてイイと。ウチでデジタル派をアナログに変換しますよ、と。それもこの先あと丸4年も。うーん、何でしょうねコレは。 例えば我々は1970年代以降、約40年にわたり、「アナタ方は原子力危険とおっしゃいますけどね、じゃあ電力どうるんです? 夏場クーラー無しで過ごせるんですか、もうすっかり贅沢に慣れて、今さら元の生活に戻れるんですか、えっ?」と散々オドされて生きて来た。でも、このたびの福島の事故があり、日本全国多くの原発が可動を休止してる今、皆で工夫して、節電していけば、そして新しいエネルギー源を模索していけば何とかなりそうだ、というところまで来ている。地デジも同様。そりゃデジタルにすれば色々と便利になることは判りますよ。画質もキレイになる。それはもっともだ。しかし、ですね、だからと言って何ンだってあんなふうに「ザーッ」と砂嵐の映像見せつけて、「観られなくなりますよ」「映らなくなるよッ」と脅迫するかの如く宣伝しなければならないのか? 脅しをかけなければならない、という根底には、何処か欺瞞があるからではないか。ヤクザが一般人を恫喝するのと構造は同じである。論理に無理があるから、背後に暴力をチラつかせる必要がある。だからこれからは、「脅されたら、コイツはアヤシイと疑ってかかる」というのが必要だと思う。前々からこの日記には何度も書いているが、与謝野という名のインチキ臭い政治家がいますよね。あのオジサンの何処がウサン臭いのか? 口を開けば「消費税上げない? 結構ですよ。でも予算どうするんですか、復興対策は、福祉は大丈夫なんですか」と人を脅しにかかるからだ。この際ハッキリと言っておくが、他者をキチンと説得出来るなら、脅す必要は何もない。つまり必要があるとすれば、何処かに論理の破綻してる箇所があるか、あるいは消費税上げることによって、う〜んと儲かる人が何処かにいるということです。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-26 13:19
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天気予報は当たった。東京は正午過ぎより曇り始め、夕方少し前にザーッとほんの30分ほど激しい雨が降った。今日は夜、ジムへ行ったのでjogはお休み。午後、陽が翳ってからはサルヴァトーレ・アッカルドの、『バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』をエンドレスで流しながら原稿を書いた。21日の日記にギドン・クレーメルの『ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第6番&第7番&第8番』を聴いた、と書いた。その後、スーク・トリオの『ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番&第2番』を聴いた。
続けてボザール・トリオの『ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97〈大公〉/メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49』を聴いて、ああ、そうか、今のオレはヴァイオリンソナタとかピアノ三重奏とかベートーヴェンとかいうことではなくて、単純にヴァイオリンの音が聴きたいんだな、と思った。理由は判らない。判らないけれど、何となくこの湿気が多くて昼間でも部屋の中が薄暗くて、そんな季節にはヴァイオリンの音が似合うような気がする。そう言えば毎年のことだけど、真冬の1月から2月の空気が乾ききった時期には、ピアノばかり聴いている。この梅雨が明けたら、いったいどんな音を求めるようになるのだろう。 ![]() ▲
by tohramiki
| 2011-06-25 08:25
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5時起床。128分走る。快調快調。jogの楽しい季節であります。しかし、爽快なのは午前中のみ。正午過ぎからは「うー、アジ、アジ」と言って過ごす。部屋でiMacに向かってるだけで、Tシャツを着替えたくなる。以前、東国原元知事もおっしゃっていたが、我々ジョガーというのは、ちょっとやそっとでは汗をかかない人種である。それがこうなってしまうのは、やはり急激に暑くなってしまったからだろう。ちなみに現在この日記を書いているのがリアルタイムで夜の11時過ぎ。この時間になっても扇風機を廻している。
その扇風機を押し入れから出したのが先月の20日。それも、日記にも書いたが、出さなければオイルヒーターを仕舞うスペースが無かったからだ。夏布団と冬布団の入れ替えをしたのはなんと今月の17日。つまりたった1週間前であります。にも関わらず、この2日間はその夏布団すら使わず、窓を開けたまま、タオルケット一枚で寝ている。これは気をつけないと体調崩しますね。幸い、東京は明日午後より雨になり、少し涼しくなるとのこと。 ![]() ※写真はお久しぶりのミケとムー。6月18日撮影。今後は文字通り「熱いトタン屋根の猫」になってしまうので、この光景もとうぶん見られないでしょう。ところでこのお二人さん、よーく見ると顔が似てる。姉弟か、それとも親子なのかもしれない。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-24 09:17
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眼が覚めると雨が降っている。この暑さの中、レインウェアを着て走る気には到底ならないので、jogは休みそのぶん惰眠を貪る。何度も書いてますが、雨の音を聴きつつうとうとするのは人生のシアワセ。ああ、確かにオレはビンボーだが、こういう気楽な稼業なら致し方ないな、と思う。しかし、きっとスティーヴン・キングさんなら、雨が降ろうが槍が降ろうが、エイヤと起き出して朝8時から執筆を開始するのでありましょう。要するにソコんとこなんだよなあ、ベストセラー作家と売れないヤツの違いは(涙)。ところで、そんな執筆スタイルがインタビュー・アンソロジー『悪夢の種子』に出て来る──と6月19日の日記に書きましたが、すみません、間違いでした。
例によってその『悪夢の種子』をトイレの本棚に置いて、仕事の合間にパラパラと眺めているわけですが、幾ら読み進めていってもそのエピソードが出て来ない。と思っていたら、この本の冒頭には翻訳家で英米小説研究の第一人者・風間賢二さんによる〈アメリカン・ブギーマンの誕生〜スティーヴン・キング小伝〉と題された年譜があり、そこに〈一九七九年(三十二才)──母校メイン大学で講師を勤める。昼は講義をし、夜はその内容をノンフィクション『死の舞踏』にまとめる〉とある。おそらくこれだ。この中に出て来る。読んだ記憶がある。ところで風間氏による文章、こう続くんですね。 〈そして、『クリスティーン』と『ペット・セマタリー』ふたつの長編の第一縞を執筆。七月には『死のロングウォーク』をバックマン名義で発表。八月には『デッド・ゾーン』(初版八万部)刊行し、初のハードカバー・ベストセラー・チャートで一位となる。この頃、傑作中編「霧」を執筆(後略)〉。そう、上記の『死の舞踏〜ホラー・キングの恐怖読本』で語られるのだが、キングさんは常に、長編小説を2つ同時進行で執筆してるんである。この人の小説はとにかく長い。長いったら長い。で、本人曰く「延々書き続けていって、いや、コイツはダメだ。当初の思惑ほど面白くならないぞ」と思ってしまった時のために、保険をかける意味で2つ一緒に書くというんである。 ところがまあ、何せ才能のある人だから「コイツはダメだ」なんてことにはならず、結局のところ『クリスティーン』と『ペット・セマタリー』のように、2作とも傑作ホラー小説となり、当然両方ともベストセラーになってしまうんである。うーむ。ちなみに〈バックマン名義〉というのは、スティーヴン・キング、もうひとつのペンネームであるリチャード・バックマン。日本で言えば、色川武大と阿佐田哲也みたいなものでしょうか。何故別名義で本を書いたかというと、諸説あるのだが、当時のアメリカでは、作家は1年に1冊だけ出版するという暗黙のルールがあったため、2作でも3作でもバリバリ書いてしまうキングさんはやむなく別名を考えたとか。いやはや、アメリカン・ブギーマン、恐るべし(涙)。 ちなみにこの人の数ある小説の中で、面白いものは山ほどあれど、僕が思うに「恐い」という一点にだけ絞れば、バックマン名義で発表された『痩せゆく男』だと思う。これはね、読んでて本当に恐ろしかった。トム・ホランド監督による『スティーヴン・キング/痩せゆく男』(1996年)という映画もあります。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-23 10:19
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4時起床。今日は午後から打合せがある。走りたいし、午前中の涼しい時間に原稿も進めておきたい──となると、どうしてもこの時間になる。1時過ぎに寝たから睡眠時間は3時間弱。それでも身体は動く。気分が上向き始めたのかもしれない。入念にストレッチしてからjogに出る。午前5時少し前。今日は夏至。そのせいもあるのか、公園の人口密度は異様に高い。走る人、ウォーキングする人、犬の散歩。とても早朝とは思えない。真昼のようだ。戻ってTVをつけると、気象予報士の依田司サンが「今日は猛暑日です。覚悟してお出かけください」と言っている。出来るだけ原稿を書き、午前11時外出。
小田急成城学園駅から徒歩15分ほど。東宝砧スタジオ内にあるシネ・バザールへ。平野勝之監督の新作映画『監督失格』の先行ロードショーが9月3日に決まり、それに向け7月から3回の予定で、AV監督・平野勝之に焦点を当てたイベントを作っていくということになった。平野監督本人、プロデューサー氏、会場となる〈Live Wire〉のI氏と共に色々と相談。このイベントに関しては決まり次第、この日記でもお伝えしていきます。打合せを終え、成城学園駅に着いてふと思い出した。あの時、僕は倒れそうになりながらこの駅の改札を抜けたのだ。昨年の12月2日、やはり砧スタジオ内にある試写室で、初めて『監督失格』を観た。まだ音楽等の入っていない、いわゆる0号試写だった。季節は真冬から夏に変わったが、その記憶は生々しく薄れない。 ![]() ※写真は最寄り駅から自宅へと向かう。猛暑日の夕暮れ。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-22 13:49
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6時起床。jogは自粛して、早朝よりiMacに向かう。梅雨の晴れ間。窓を開け、ギドン・クレーメル『ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第6番&第7番&第8番』をエンドレス・モードで流しながら原稿を書く。ピアノはマルタ・アルゲリッチ。ああ、なんと美しくしなやかな音楽なのでありましょう。僕はクラシック音楽なんてまったく解さないロックンロールおじさんではありますが、このアルバムの心地良さは格別。今日は湿気も多いし風も吹かないのだが、ヴァイオリンとピアノの音が、我が家の部屋から部屋へと涼しく吹き抜けていくようです。
![]() ※写真は初夏のバス。公園の入口にて。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。 ▲
by tohramiki
| 2011-06-21 10:54
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