今日から3月。昨日の夕方仕事に疲れ、珈琲を飲む間だけ小休止とテレビを点けると、ニュース番組で福島で野生の犬猫保護活動をしておられる方の話題をやっていた。どのコも、元々は飼い主がいた。あの水素爆発があったとき避難命令が出て、いざバスに乗ろうとしたら「ペットはおいていってください!」と言われたという。動物と暮らしたことのある人ならわかるだろうが、彼らは家族の一員である。つまり、息子や娘を見殺しにしろと言われるに等しい。
誰もが泣きながら別れたという。ああ、なんと可哀想な──と思っていたところにドスンと来た。地震である。しかも震源は福島沖。画面も現在の宮城、福島の様子に移り変わった。仕事が押していたのと体調がすぐれなかったのでしばらく引き籠もっていた。昨日、一昨日と書いた『ワイルダーならどうする?』(キネマ旬報社)を返しに、昼過ぎ図書館へ。自転車を漕ぎながら、そうか、3月とはこういう季節だったかと思い出した。

ちなみに番組で取り上げられてた、犬猫シェルターをやっておられる方は、赤間徹さん。まったくのボランティアで、私財をなげうち貯金を切り崩し、犬猫の捕獲とお世話をしておられるとのこと。検索してみると、記事がこちら(→
「福島県浪江町、猫を愛する人々について」)にありました。
※写真は2011年3月15日、新宿駅。電車は何ごともなかったかのように動いていた。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。