また3時過ぎに寝て7時に起きる。昨日は洗濯だけが楽しみと書いたけれど、本日はあいにくの曇り空。時々パラパラと雨の音らしきものがするが、それが本当に雨なのか風の音なのか確かめてみる暇もなく仕事。しかしまあ、原稿を書くというのは実は楽しい。少なくとも、仕事用のDVDを観たり資料を読んだりするよりは。本日は毎月やっている『ビデオ・ザ・ワールド』誌のAVレビュー。コレはいわゆる先割りというヤツでして、文字数が決まっている。編集部からレイアウト用紙のコピーが送られて来て、それを見て書く。20字×6行に16字×12行、さらに20字×18行とか。一本が平均で560字前後。
MacOSX10.4以降には、Dashboardというソフトが標準装備されていて、ファンクションキー・F12で立ち上がる。これは時計、カレンダー、そして電卓がついているので、それでこしょこしょと文字数を計算してから書く。すべての文字と行数を掛けて全字数を出して、それを20字でまた割って行数を出し、Jedit4 というエディタ・ソフトを20字詰めに設定して書いていく。だいたい一本にかかる時間が30分。それをまたレイアウト通りに字切りして確認。時々、キーボードの隣に置いてあるフリスクを二粒口に放り込んだりして。このように原稿書きの夜は更けていくのであります。
実に地味な暮らしではあるが、それもまたそこはかとない幸せ──と書いてみて、何気なくexcite辞書を引いてみると、(形容詞)[文語]そこはかとな・し、(1)所在や理由がはっきりしないが全体的にそう感じられるさま。どこがどうということではない──とある。フムフム。