6時起床。『ビデオ・ザ・ワールド』誌のAVレビュー用DVDを一枚だけ観て、9時にジム。快晴。まさに春爛漫。こんな休日のお昼にはパンが似合う。それもフランスパンが良いなと思い、帰りにサンジェルマンへ寄る。バケット一本購入。215円也。ところでいつも思うのだけれど、ああいうパン屋さんでは自分でトレイを持ち、トングでパンを掴み乗せていきますよね。で、バケットを取る時いつも迷う。あれはやはりトングで取るべなのだろうか、それとも手づかみで良いのでしょうか?
ハムやベーコンをチーズやマヨネーズと共に焼き上げたような調理パンの場合は、もちろんトングで摘む。ビニール包装してあるサンドイッチ類は手づかみで良いでしょう? しかしフランスパンはトングで摘むにはあまりに大きい。大き過ぎる。掴みそこない床に落としでもしたら一大事である。だいいちオレが食うんだ。オレしか食わないんだから、オレが手で掴もうが股に挟もうがとオレの勝手である(マタに挟んじゃいけません)。がしかし、ですね、レジへ持っていくとあのアルプスのハイジ風な制服に身を包んだお姉さんは、起用にトングで掴んであの細長い紙袋にスッと入れてくれるのですね。
ですから僕はいつも一応トレイにトングを乗せ、周りの人が僕を見ていないのをチラリと確認し、スッとすばやく手づかみでバケットを乗せるという方式を取っております。まあ、それはともかく──。買ってきたバケットはBLTのトーストオープンサンドにしてみました。BLTなら食パンの方が、それもクラブハウス風に焼くなら尚更と思う方も多いのではないでしょうか。しかしこういう暖かい春の陽射し差し込む午後のテーブルには、バケットが似合う。ヴィジュアル的に合う。
バケットをまずパン切り包丁で斜めに、約1.5センチから2センチ程度の厚さに切りましょう。この形と大きさがイイじゃないですか、例えて言えば女性の手のひらサイズ。表面にマヨネーズを薄く塗り、フライパンで軽く焼き色をつけたベーコンを敷く。レタスは小さめにちぎってボールに入れ、軽く胡椒してイタリアンドレッシングで和えその上へ。最後にトマトのスライスを乗せる。鉄製のトレイにアルミホイルを二重にし、その上にサンドイッチを置いてオーブントースターで約3分。こうすればパンは焦げずにトマトがこんがりと焼ける。その上にまたマヨネーズを乗せ、さらに2分で出来上がり。熱せられたマヨネーズが香ばしい。
食卓には透明なグラスに入れた牛乳を置きたいですね。バケットの茶、レタスの緑にトマトの赤。そこにミルクの白が涼しげに映える。どうです、遅い朝にいただく春のブランチという感じがしませんか。