7時半起床。今日も眠いが、動き出せないほどではない。朝いちばんでジム。いつものように帰り道にはスーパーで昼食用の買い出しですが、最近突発的に焼そばに凝っております。ヤキソバと言ってもキャベツなんかと一緒に炒めるソース焼そば系ではなく、八宝菜のあんかけを乗せる中華風。此処ひと月ほど、週に一度は作っては食べております。で、本日は少しだけ方向性を変えて、青椒牛肉絲風炒麺を作成してみようと思い立った。
というのはですね、高田馬場BIG BOXトイ面にあるF1ビル二階に揚子江という本格中華のお店があって、ココの豚肉細切り麺というのがお肉と筍をオイスターソース味で炒めたあんかけ風なんですね。つまり牛肉を豚に変えた青椒豚肉絲炒麺。コレが美味い。僕は20代の頃、白夜書房という会社で編集者をしていた頃から食べているから、もうかれこれ20年。この揚子江の上、3階にはこれまた僕が東京でいちばん好きな本屋さんの芳林堂があり、此処でお気に入りの本が買えた時にはそれを読みつつこの豚肉細切り麺を食べるのが無上のヨロコビなワケです。
ということで本日はその、我が青春の味と言って過言ではないものを再現してみました。お肉は数日前、西友で豚バラのブロック肉を安売りしていたので買い求め、あらかじめ太さ5センチ強、長さ6、7センチに切って冷凍しておきましました。これを解凍し片栗粉をまぶす。他の具は筍、椎茸、ピーマン、すべて肉と同様の細切り。まずはそれらをザッと炒めてお皿に取っておき、続いてお肉を炒めたら合わせ味付け。今日は手を抜いて──何せ年末進行で忙しいので──CookDoさんのソースを使いました。ただ、このままだと焼そばにかけるには水気が足りないので、先ほどの乾燥椎茸の戻し汁を加え、オイスターソースで味を調え水溶き片栗粉でとろみを付ける。
で、ですね、お好みもありましょうが僕は最後におろし生姜の絞り汁を加えます。これは青椒牛肉絲に限らず八宝菜でもなんでも、生姜の絞り汁を加えると格段と本格風中華の味になる。いやホント。それと生姜は身体を温めてくれる効果があるので今の時期は特にイイですね。是非おためしください。で、そうやって作った青椒牛肉絲ならぬ青椒豚肉絲をいったん雪平鍋などに移しておいてフライパンを洗う。そこでシマダヤさんとかの市販の焼そば麺を焼くワケですがココからが楽しい。
フライパンでゴマ油大さじ一杯弱を熱し良い香りがしてきたところで麺をそのままポンッと放り込む。当然麺は最初かたくななまでに固まっているワケですが、これが菜箸でササッ、ササッと動かしてやると次第に、何というか融通の利かない頑固者が「ううむ、マア、キミの言うこともわからんではないがね」と態度を和らげるようにほぐれていく。と同時に美味しそうなきつね色の焼き色が付き、ゴマ油の香ばしさまで漂う。女子で言えばツンデレ系ですね。さっきまでツンツンしてたくせにいつの間にか柔らかく、「さあ、食べごろよ♡」となる(笑)。
さてこの麺をお皿に移し先ほどの青椒豚肉絲をかけていただくワケですが、僕はお酢やラー油、カラシなどをちょこちょこと付けて、それぞれの香辛料の味を楽しみつつ食べるのが好きですね。それと、八宝菜焼そばもそうですが、タバスコのひと振りふた振りというのも意外に合います。