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7時起床。やっとのことで早起きのペースに戻れる。外は相変わらず雨が降ったりやんだり。モンベルのレインウエアを着て走る。さすがに二日間炭水化物を摂っていないのできつい。短めに114分。一昨日は『硫黄島からの手紙』を、昨夜はこれまた遅ればせながら井筒和幸監督の『パッチギ』をレンタルDVDで観た。別に映画づいてるわけではないのだけど本日は午後遅くから『インランド・エンパイア』を観に行く。デヴィッド・リンチの映画を映画館で観るのは『ローラ・パーマー最期の7日間』以来。『ロスト・ハイウエイ』も『マルホランド・ドライヴ』も、ものぐさな僕はレンタルDVDで観て、「ああ、なんで映画館で観なかったんだろう」と後悔した。なので今回だけはと気合いを入れ、webリザーブというネットで席の予約を入れ、さらに3時間の長い映画なので上映2時間前から水分を控え──僕は普段水分をたくさん摂るのでものすごくトイレが近いのです(涙)──迫り来る台風の中出かけて行きました。
立川にある『CINEMA TWO』という、音響もスクリーンも最新ということで評判のシネマ・コンプレックス。映画館というよりもハイテクなコンサート・ホールか美術館といった雰囲気。台風ということもあってか、お客さんは180席中10人ほど。僕は6列目中央に座ったのだけど、その前には一人の客もいずスクリーンを独り占め出来る贅沢さ。これで1,800円は安いですね。内容の方は『ロスト・ハイウエイ』『マルホランド・ドライヴ』に続く、人格の入れ替わりと場所のすり替わりが骨格となった物語で、それがさらに複雑にワケが判らなくなっている。それでも、「何が何だかようワカランが、意味が理解出来なくてもやっぱり面白い!」というリンチならではの世界。 物語を簡単に説明すると──説明出来るかなあ?──ローラ・ダーン演じるニッキーは女優なのだけど大金持ちの男とビバリーヒルズらしいロサンジェルス郊外にあるお城のような大邸宅に住んでいて、どうやらハリウッドでは忘れられた存在というか、あの人は今的な人らしい。そんな彼女に久々、『暗い明日の空の上で』という映画に主演女優としてオファーが来るのだけれど、それが実は、主演の男女が次々と殺されお蔵入りになったポーランド映画『47』のリメイクだということが判る、と此処まででも相当判りにくいのだけど、ニッキーは現実の自分と『暗い明日の空の上で』のヒロインの人格との間を行き来し始め、劇中、彼女の夫である人物はサーカス団に入ってポーランドへ行くという展開になり、どうやらそれがポーランド映画『47』の入口になっているようにも思えるのだけれど、しかしそもそも『暗い明日の空の上で』は上流階級の男女による不倫物語だったのが、いつの間にかハリウッド近辺に暮らすプア・ホワイト女性の物語になっている。一方、それらの映画を黄色い部屋で延々観続け涙を流しているロスト・ガール(カロリーナ・グルシュカ)という存在がいて、ニッキーは彼女の物語を演じているという感じもする──って、どうです、全然わかんないでしょう?(涙) でも良い映画だったなあ。今こうして書いていても、映像的興奮が甦って来るというか、映画の中にあった情景がそっと手を伸ばせば掴めるような。リンチの映画の素晴らしいところは、ああ、こんなことアタマに描いているのはオレだけじゃないんだなと感じさせてくれることだと、極めて個人的に、思う。例えば長い長い悪夢を見ていて眼が覚めた後、寝室からふらふらとリビングに行きTVをつけると、その悪夢がモニターの中で中継されているような。そこには意味も脈略も説明も無いのだが、ただ感覚だけがある。悪夢の中で触れた壁紙の、その感触だけは未だ手のひらにある、そんな感じ。「例えばピカソの絵を見て“その意味は?”と考える人はいるだろうか?」と言ったのは音楽評論家のポール・ウイリアムズで、それは「ボブ・ディランの音楽もそのように感じるべきだ」と続くのだけど、リンチの映画はまさにそれだ。感覚と感触だけ、それも絶対に言葉では説明の出来ないもの。だから映像そのものなのだ、という気がする。「いやー、映画って本当にイイですね!」と故・荻昌弘氏なら言うだろう(って、古くてすみませんね、どうも)。
by tohramiki
| 2007-09-06 16:47
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Trackback(3)
Tracked
from regal cinema..
at 2007-09-11 21:17
Tracked
from To pass leis..
at 2007-09-12 18:02
タイトル : インランド・エンパイア
原題 INLAND EMPIRE 製作年度 2006年 製作国・地域 アメリカ/ポーランド/フランス 監督/脚本 デヴィッド・リンチ 出演もしくは声の出演 ローラ・ダーン 、ジェレミー・アイアンズ 、ハリー・ディーン・スタントン 、ジャスティン・セロー 、カロリーナ・グルシュカ 、スコット・コフィ 、グレイス・ザブリスキー 、ダイアン・ラッド 、ジュリア・オーモンド 、アマンダ・フォアマン 、ジョーダン・ラッド 、スタンリー・カメル 、メアリー・スティーンバージェン 、ローラ・ハリン...... more
Tracked
from 109シネマズにようこそ..
at 2007-10-04 23:21
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