7時起床。朝いちばんでジムに行き、午後、青山のエイベックスにてミュージシャン・中村中さんへのインタビュー。白夜書房より発行されている女性誌
『Sundari(スンダリ)』──スンダリとはサンスクリット語で“美しい人”の意──の取材。編集長のMさんが、かつてコアマガジン『ビデオメイトDX』で僕の担当だったIくんという人と結婚されていて、『猫の神様』を読んでくださったところから生まれたお仕事。そこで誰か今話題の人をという企画が上がり、僕が
『追想特急〜lostbound express』に中村さんのことを書いていたので本日の取材と相成った。こういうのはご縁というヤツですね。縁と言えばエイベックス・ビル前で待ち合わせ。撮影もあるとのことなので「カメラマンの方は?」と訊くと「今、車を駐車場へ廻していて、機材を持ってすぐに来られます」とのこと。で、「そうそう、東良さんも良く御存知の安藤青太さんなんですよ」と。
安藤青太くんは白夜書房がまだエロ本出版社だった頃の後輩だ。編集者としても非常に優秀で、まだ『写真時代』編集部にいた頃の阿部ちひろに、石井隆『天使のはらわた』を思わせるような写真を撮らせたりしていた。その阿部くんは直後に退社して写真家になり、安藤くんもまたフリーのカメラマンになった。長年アフリカのミュージシャンを撮り続けている高桑常寿も白夜の編集者だったし、亡くなった作家の永沢光雄もそうだ。AV監督の市原克也もいたし、まあ、呆れるほど色んな個性がわらわらと蠢いていた会社だったのだなあ──などと考えていると安藤くんが重い機材をゴロゴロと押して登場。「久しぶり。三年前の君の写真展以来だろ」と言うと、「誰かの葬式で会いませんでした?」と笑う。そうか、永沢くんのお通夜で会っていた。そう言えば先日、藩金蓮さんと一緒に市原くんに会った時、彼もまったく同じ台詞を言い、林由美香ちゃんのお葬式ですれ違っていたのを思い出したのだ。やれやれ。
エイベックス・ビル三階の会議室で一時間ほどお話を伺い、その後地下駐車場と、東京タワーや六本木ヒルズが見渡せる素晴らしい眺めの屋上で撮影。中村さんは当初「写真の撮影はあまり得意ではなくて・・・」と言っていたのだが、自ら色々とポーズを考えたりして楽しそうで、駐車場のコーンを振り回したり、コンクリートの床に寝転んだりするので、安藤くんがマネージャー氏に「ボクが無理にお願いしてるワケじゃないですから!」と言い訳するほどだった。取材が終わってから近くのドトールで軽くお茶。編集Sさん(女性・20代半ば)が入社前バックパッカーでアフリカに一年半いたというような話で盛り上がる。Sさん曰く、ケニアには背丈1メートルほどの巨大な雑食鳥がいて、「こういう食堂のような場所には平然と入って来て、ハッと気づくと背後に居たりするんです」とのこと。ひえーっ、である。さらにその鳥は、死ぬと自分の胃液か何かで自らの身体を溶かして消えてしまうとか。うーむ、アフリカ、恐るべし。