6時起床。クリップ型iPod Shuffle 2nd Generationsで初jog。音的にはさして変わりがないように感じる。しかし昨日も書いたけれど、やはり圧倒的なのはその小ささだ。今朝は今にも雨が落ちてきそうな曇り空。モンベルのレインウェアを着て出ようかどうか迷ったのだけれど、そんな空模様に関わらず気温と湿度が異様に高かったのでいつも通り、ジョギングパンツとタンクトップで出る。新品のiPod Shuffleが万が一濡れて壊れたりしたらシャレにならないなと思っていたのだけれど、専用アームバンドをクルリと回転させると、脇の下に隠れてしまう。これならパラつく雨程度ならしのげそうだし、急に夕立のような降りに襲われても、本体を手のひらに握り込んで雨から守ることも出来そうだ。
今回、スティーブ・ジョブズとアップルの技術者達は、この小型軽量化ということに異様なほど徹底的にこだわったのではないかと思う。この小ささには狂気すら感じる。だって、普通の人はMP3プレーヤーを此処まで小さくしようと考えるだろうか? 僕は技術的なことなんて一切判らないけれど、常識的な思考の持ち主なら大きさはせいぜいこの倍くらいにしておいてそのぶんコストを抑え、もっと儲けようとか考えるのではないか。この2週間ほどで『ウェブ進化論』で有名な梅田望夫氏による新書版対談集を2冊読んだのだけれど、その中に「技術の方面から世の中を変えるにはある種の狂気のようなものが必要」で、「それが出来たのはアップルとグーグルとアマゾンだけ」というような表現が出てくる。
確かに、ここまでMP3プレーヤーが小さくなってしまうと、世界そのものの在り方も変わらざるを得なくなるんじゃないだろうか。そもそもスタンド・アローンでない携帯音楽プレーヤー──つまりPCやそれを動かすOSやソフトウエアが無くては成り立たないプレーヤー──なんて、メンテナンスやサポートのことを考えるとそれ自体を発想することがそもそもまともではない、という気もする。それをやってしまうというのはやはり一種の狂気に違いない。ちなみに先に挙げた梅田望夫氏関係の新書版対談集は以下の2冊。
『ウェブ人間論』(新潮新書、作家・平野啓一郎と共著)、
『フューチャリスト宣言』(ちくま新書)。特に後者、脳科学者・茂木健一郎との対談が刺激的。