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二日連続で取材。夕方から高田馬場、コアマガジンへ。今日も『ビデオメイトDX』の仕事で、大手動画配信サイトの方へのインタビュー。その後駅近く、さかえ通りにあるGallery Bar「26日の月」で行われている、友人・山門恭彦氏の写真展「上海コンタクト」に顔を出す。山門さんは白夜書房時代からの仲間。現在はコアマガジンの制作進行という立場だが、元々は末井昭編集長による伝説的な雑誌『写真時代』の副編集長であり、荒木経惟さんからは「番頭」と呼ばれていた人だ。ミノルタTC-1というライカタイプのカメラに28ミリレンズ、カラーネガで撮られたという上海の風景。気負いもてらいも無い、ヤマカドさんの人柄通りの静かで味わいのあるプリントが並んでいた。このお店は以前、彼に連れて来てもらったこともあるのだが、写真を眺め、古いアナログ・レコードのジャズを聴きながら飲める落ち着く空間である。
久しぶりに、白夜書房の営業部長T氏にお会いする。やっと二冊目の本が出せましたと報告すると「いや、良かったねー、それはめでたい」と御自身のことのように歓んでくれた。嬉しい。この人には編集者時代、本当にお世話になった。親分肌の豪快な人である。当時はまだ会社も小さく、Tさんは営業の傍ら編集の入稿管理もされていた。朝、僕らが泊まり込みで仕事をしていると出勤して来て台割りを眺め「何よ、まだこれしか(印刷に)入ってないの? ダメだよ。夕方までに全部入稿してよ!」などと叱られるのだ。ところが夜になると、取次やら印刷屋さんとの接待などがあるのだろう、ホロ酔いの良い気分で会社に戻ってきて「何ンだ、まだ仕事してんの? そんなのイイから飲みに行こう!」と誘うのである。「イヤ、だって急いで入稿しろって言ったのTさんじゃん」とか言っても「イイからイイから、凸版や公栄社(写植会社)はオレが抑えといていやるから今日は飲もう」などと、結局夜中まで酒になってしまうのである。 僕はお会いするたび、「トーラさんもいつまでも無名のモノ書きじゃダメだよ」と励まされて来た。仲間の一人、永沢光雄くんのことを弟のように可愛がっていたこともあり、「トーラさんもさー、せめて光雄くらい売れてよ。そうじゃないと話になんないよ」とはっぱをかけられていたのだ。僕にもいつか白夜やコアマガジンから売れる本を出せて恩返しすることが出来るのだろうか? 冷静に考えると果てしなく遠い道程だが、何とかその日が来るように頑張らねば、と思う。Tさんが帰られて、入れ替わりのように写真家の森山大道さん、末井昭さん、末井さんの奥さんでやはり写真家の神蔵美子さんらが来られる。末井・神蔵家にはねず美ちゃんという有名な(?)母猫を始め、3匹のコたちがいる。それで今度はネコ話で盛り上がった。 神蔵さんはまだ物心もつかない赤ちゃんの頃、御両親のお仕事が忙しく、一人で寝かされていたことが多かったそうだ。ところが半ノラの牝猫がいつの間にか縁側から上がり込むようになり、まるで乳母のように添い寝して貰っていたのだという。実は同じような話をマイミク(mixi内のお友達の意)さんが日記に書いていた。その方の実家は床屋さんで、お母さんはその人を産んで一ヶ月で店に立ったそうだ。そして仕事の合間を縫って授乳したりオムツ換えをしたのだとか。ところが口の悪いお客さんがいて、あそこの嫁はオムツ換えた手で散髪するのかと言われたそうだ。すると、やがて赤ん坊が泣くと、お母さんが来る前に、その家の三毛猫みーこがやって来て添い寝してくれたという。その人は、今でもみーこの柔らかいお腹の感触を憶えていると言う。 そして同席していた山門氏の友人、ライターKさん夫妻の話。そのお宅で飼っているのは血の繋がっていない雄猫二匹。最初は兄貴分の方一匹だけだったのだが、ある夜、彼は放っておいたら死んでしまったであろう小さな小さな子ネコを、首筋をくわえて摘み外から帰ってきたのだという。そして子ネコは家族の一員になった。Kさんが獣医さんにその話をすると、オスでもごく稀に、そのように母性本能を発揮して、死にかけた子猫を保護することがあるんだそうな。「やっぱり神秘の生き物だよねー」と言い合う。ただし、今ではその元子ネコの方が兄貴分より大きくなってしまい、兄貴ネコは肩身の狭い思いをしているとか(笑)。フォア・ローゼスのソーダ割りを二杯だけ飲み、早めに引き上げたつもりだったが、家に辿り着いた時には12時近くになっていた。楽しい時間は早く過ぎていく。
by tohramiki
| 2007-04-13 16:05
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