いよいよ今月も〆切に追われて来た。朝いちばんにジムに行き、戻ってきてからはひたすら原稿を書く。今日は良く晴れていたけれど、マウンテンバイクを漕ぐ手が冷たかった。そろそろ手袋が必要になりそうだ。何たってもう12月まで一週間ないのだ。昨夜は今期初めて電気敷き毛布を使って寝た。まだ寝る30分くらい前からつけて布団を温めておき、ベッドに入る直前にスイッチを切るという使い方だけど、こうしないと冷たい布団に入る勇気が無くなってきた。それとやはり昨夜、そろそろ空気も乾燥して来たので、加湿器を使おうと思ってつけてみると見事に壊れていた。新しいのを買わなければ。
ところで加湿器っていつ頃からこの世に現れたのだろうとフト考えた。おそらく日本の家屋というものが「紙と木で出来ている」と言われた時期から、マンションや鉄筋一戸建てに本格的に移行し始めてからだろう。僕は子供の頃やたら乾燥に弱く、確か受験生の頃、母親が風邪をひかないようにと買ってくれた。今で言う気化式という内部でドラムのようなものがグルグルと廻るヤツで、高くてデカかったわりにはあまり効かなかったような記憶がある。70年代の終わり頃だ。現在主流のスチーム式というのは、やはり80年代からだったような気がする。
この時期、買う気もないのに楽器屋さんに行きギターなど眺めていると、たいてい加湿器置いてあって、蒸気を静かに噴き出している。あの空間に身を置くと何故か穏やかな気持ちになる。仕事がひと段落したら、神田の楽器街をぶらふらと散歩してみたいと思う。重いコートに身を包んで、お茶の水から駿河台への坂道をゆっくりと下る。ブーツの底では枯葉を踏むカサコソという音が鳴るだろう。