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昼間、仕事をしていると、@TOWER.JPで注文していたニール・ヤング&クレージー・ホースの『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』が届く。原稿を書かなければいけないのだけれど、「ちょっとだけ・・・」などと言いつつ封を切りCDプレーヤーに入れる。シックな手触りの紙ジャケット仕様。音がすごく良い。僕はあまりオーディオ的な音の良さというのは判らない方だが、まず最初に聞こえてくる「ガッ、ガッ!」という弦をミュートし、ピックでカウントする音からしてすごい。ホールの最前列、PAの眼の前に座ってるみたいだ。これほど生々しい音のライヴ・アルバムは初めて。ああ、買って良かったと思う。
実はこの音源、ファンの間ではけっこう有名で、ブートレッグも何枚か存在している。僕も“Recorded Live In New York,Fillmore East March 6th,1970”とクレジットのある『BLANKNESS』というブートを持っていて、だから「どうしようかな」と少し思案したのだけれど、正解でした。というワケで「仕事しなきゃ」と思いつつニコニコして最初の3曲だけ聴く。70年、この頃のニール・ヤングのパフォーマンスは本当に素晴らしい。何というか、神懸かっている。ニールのライヴ・アルバムと言えば79年の『ライヴ・ラスト』や、91年、まさに湾岸戦争が勃発した直後のツアーを記録した『ウェルド』が有名だけど、そこには最新作『リィヴィング・ウィズ・ウォー』まで続く果敢に戦い続ける姿勢は表明されてはいるものの、この時期の恐れを知らない若さのようなものは残念ながら消えている。 この時期のパフォーマンスは、例えて言うならば1966年のボブ・ディランのようだ。記録映画『ノー・ディレクション・ホーム』で描かれたヨーロッパ・ツアーの頃だ。あの時のディランはツアー中にも関わらずアンフェタミンをバリバリと噛み砕きながら夜中までタイプライターを打ち続け、ステージでは激しいブーイングに恐れを成すメンバー達に「何が起こっても演奏を止めるな」「思いっ切りデカい音でやれ!」と言い続けた。あのまま走り続けていたらボブ・ディランはどうなっていたのだろう? その直後に起こしたモーターサイクル事故をきっかけに──実際はごく軽傷で家族と過ごす時間が欲しかったというのが最近の定説だが──ウッドストックでの隠遁生活に入り、それがザ・バンドとの新たな信頼関係を産み、彼の音楽はさらに深いものになっていく。 一方、ニール・ヤングはと言えばこの直後に椎間板ヘルニアを発症し、重いエレキギターを持ち立って弾くことが出来なくなってしまう。そこでマネージャーのエリオット・ロバーツのアドヴァイスもあって、軽いアコースティック・ギターを座って弾けるソロ・ツアーに出て、その出来がまた良く評判を呼ぶ。僕もその時期の『LONDON 1971』というブートレッグを持っているけれど、本当に心を揺さぶられる演奏だ。その結果、彼の音楽は次第に土の香りのするカントリー風味溢れるものへと近づいて行き、最終的にはナッシュビルに赴いて名作アルバム『ハーヴェスト』が生まれる。 歴史に“IF・・・”は無いというけれど、彼がこの時に腰を痛めていなかったらどうなっていただろう? 『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』に於けるニール・ヤングとクレイジー・ホースの演奏には、疾走した挙げ句壁にぶち当たって取り返しのつかない怪我をしてしまう直前の、冷たい炎のような鋭さがある。実際のところ、此処で素晴らしいリズムギターとコーラスを聞かせるダニー・ウィッテンは、この3年後、ロッド・スチュワートの名唱で知られる「もう話したくない〈I Don't Wanna Talk About It〉」という名曲を残しながら、ヘロインのオーヴァー・ドーズでこの世を去ってしまう。 ところでこのアルバムは“アーカイヴ・シリーズ”と題されていて、ボブ・ディランの“ブートレッグ・シリーズ”と同様に、今後過去の未発表音源が次々とリリースされていくようだ。ニール・ヤングには未CD化のアルバムが2枚あって、一方の『過去への旅路』はニール本人による監督作のサウンド・トラック盤という性格上仕方がないのかなと思っていたのだけれど、もう一枚のライヴ・アルバム『時は過ぎ去りて』が何故リリースされないのかずっと不思議だった。ひょっとするとアナログ盤以上に充実した演奏の音源が実はあるのかもしれない。 ちなみにダニー・ウィッテンが帰らぬ人となったのは、その『時は過ぎ去りて』が記録されたツアー直前のことだった。ドラッグ癖がひどくクレイジー・ホースを解雇されたこの友人にニール・ヤングはサポート・ギタリストとしての職を与えようとする。だけどリハーサルに現れたダニーはすでにアンフェタミンとアルコールの大量摂取のため、もうまともにギターを弾くことが出来なかった。ニールとバンドは彼を飛行場まで送り届け、50ドル渡してロサンジェルス行きの便に乗せた。しかし彼はLAに戻るなりすぐその金をすべて純度の高いヘロインに代えてしまう。ニール・ヤングは友人の死をロス市警検死官からの電話で知る。ダニーは別れ際「他に行く所は無いんだぜ。地元の友達に何て言えば良いんだよ、なあ」とだけ言ったそうだ。そう言った意味では、この『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』は、ダニーのアルバムだと言えるかもしれない。
by tohramiki
| 2006-11-23 16:21
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