今日も雨。いったいいつまで降り続けるのだろう。幸い僕の住んでいる所はいたって平坦な土地なので何ら問題はないが、河川の近くや山沿いの崖のある場所とかではいったいどれほどの被害が出てしまうのだろうか。この尋常でない雨の降り方を眺めていると、とんでもないことが起こってしまうのではないかと不安になる。
夕方、急に取材が決まりあたふたと出かける。相変わらず変に現実感の無い感じは続いていて、世界と自分との間に薄い膜が張られているような気がする。向かった先は最寄り駅から15分くらい歩く場所で、風も強いので傘を差していても濡れてしまうのだが、実際に「自分の身体が濡れている」という実感が無い。浮き足立つという言葉があるけれど、地面の上数センチを空気を踏んで歩いているようだ。
こんな調子で取材なんて出来るのかなと思いつつも、けっこうてきぱきと相手のお話を聞き質問などしている自分がいる。そんな自分をもうひとりの自分が少し離れた所からボンヤリと見ている、そんな感じだ。ただそれよりも現実問題、残り一週間強で原稿に仕上げなければならないこのテーマの先が今になってもまったく見えてこないということの方が深刻だ。編集者と別れてから思いつく知り合いに片っ端から電話していくのだが誰にも通じない。家に帰ってからも時間の許す限り電話をかけ続けるも収穫は一切なし。困った。