あまりの暑さに呆然として一日を過ごす。温暖化で年々暑くなっていく夏に反比例して、身体の方はどんどん暑さに弱くなっている。歳のせいと言ってしまえばそれまでだけれど、そのぶん冬の寒さや乾燥にはどんどん強くなっている自分がいる。要するに夏という季節の持つ、あの何処かわくわくするような情熱を受け止めるのがしんどくなっているのかもしれない。
去年の夏のことを想い出そうとしてもあまり記憶が甦って来ない。それは去年一年を通して、夏の時期は相棒・みャ太の病状が比較的安定していたからだと思う。ネコと暮らしたことのある人は、彼らが家の中で最も風の通る涼しい場所を探す名人だということを御存知だと思う。一週間ほど前にリビングの椅子から座布団を取った。みャ太はそのひんやりと冷たい木の上に丸くなっているのが好きだった。今でも椅子をじっと見つめていると、彼の姿がそこに浮き出てくるような気がしてならない。