6時起床。眼が覚めると夜は明けているのだが陽射しは無く、ブラインドからは真っ白な光が微かに入り込んでいる。廊下へ出るとフローリングの床が暗く反射していて、天井へと続く空間にはまるで紗がかかったような空気が緩やかなグラデーションを描いて漂っている。外の景色が変わったのだ。木々が完全に葉を落として、その光が部屋に白く入り込んできた。
今年もこの季節が来たんだなあと思う。冬がいよいよ終わりに向かおうとしているのだ。今朝は久しぶりにブライアン・イーノの『ミュージック・フォー・エアポーツ』をかけた。あの、ロバート・ワイアットの弾く単音のピアノが、その白く冷たい空気に共鳴して響く。しばらくイーノやダニエル・ラノワを聴く日々が続くだろう。
今日は朝からひたすら原稿書き。遅い午後になって、気分転換に走りに出る。梅の開花は遅れているそうだが、全面バター・クリーム色だった芝生の中に、わずかに、ほんの少しだけ緑が交じり始めている。上空は凍てついているのだろう、飛行機雲がいく筋も流れている。この時期は夕暮れが長い。西の空は高い所がオレンジ色、低い所は群青色だ。
仕事のピークも残り一日くらいで終わる。その後は税理士の先生に渡す帳面作りだ。日記や領収書を眺めて去年一年を振り返ることになる。そうか、動物病院で貰ったみャ太の治療費の計算書がたくさん出てくるだろうな。