大森一樹作品
『風の歌を聴け』(1981年)は公開時から現在まで、あまり高く評価されていないと思う。特にハルキストと呼ばれる読者の評判はすこぶる悪いようだ。確かにトラン・アン・ユン監督の
『ノルウェイの森』、市川準の
『トニー滝谷』、濱口竜介の
『ドライブ・マイ・カー』に比べると、「ムラカミワールド」が見事に映像化されているとは言えない。けれどジャン=リュック・ゴダールによる「映画はカール・マルクスの『資本論』の映像化も可能だ」という言葉になぞらえて言えば、この作品は小説『風の歌を聴け』の映像化ではなく、『風の歌を聴け』の作品批評を映像化したものだ。そのために作者は鼠(巻上公一)の「親父を殺してきた」という台詞を1975年の「神戸まつり騒乱」に落とし込むと共に、「僕」(小林薫)が帰省する長距離バスを「ドリーム号」に、鼠が書く小説を「8ミリ映画」にと、自分の体験に差し替えている。個人的にはめまぐるしくモンタージュされるモノクロ写真や唐突に挿入される冷蔵庫のCM(霜取り博士)、「僕」が「三番目の女の子」(室井滋)と観ている深夜映画の音声にシドニー・ポラックの『ひとりぼっちの青春』を使う(野沢那智と小原乃梨子による吹き替え)といった手法が印象的で、そうか、映画とはこんなにも自由でいいんだと感じさせてくれた作品だった。
※写真はATG映画のパンフレット「アートシアター」。評論や対談に加え、シナリオが掲載されているのが映画少年にはありがたく、今見ると1部400円という定価ながら、それぞれ実に贅沢な労作だと思う。中央正面から時計回りに『風の歌を聴け』、『Keiko』(監督:クロード・ガニオン 1979年)、『ガキ帝国』(監督:井筒和幸 1981年)、『キッドナップ・ブルース』(監督:浅井慎平 主演:タモリ 1982年)。data:iPhone12Pro 2 × portrait mode #Instagram #MOLDIV #ORIGINAL
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-32825780"
hx-vals='{"url":"https:\/\/jogjob.exblog.jp\/32825780\/","__csrf_value":"41b68ff9fd5ce34454950be9d5c1247fd2bb841da0eaa8ac9952edcfdae90bc687814b29870600a781919f6fb2aa8d46d2ca412c77f79ec252b9aace7670e121"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">