竹本孝之さんと会ったのと同じ頃、やはり元アイドルでロックミュージシャンを目指している人に出会っていた。草川祐馬さんだ。昨日の日記で80代の後半音楽PVを作っていたと書いたが、僕の本職はAV監督だった。とあるメーカーに専属ディレクターとして所属していたのだが、そこの先輩にJという監督がいた。僕より5つ年上。元々地元北海道では名の売れたフォークシンガーで、高校生ながらローカルFM局でディスクジョッキーを務めるほどだったという。卒業後「オレも吉田拓郎や泉谷しげるみたいなスターになるゾ」と東京に出て来たものの時既に遅く、フォークブームは終わっていた。スカウトしてくれたマイナーなレコード会社が倒産してしまったこともあり、鳴かず飛ばずの日々を送ったらしい。映画も好きだったので20代の半ばからピンク映画やテレビドラマの助監督を始め、30歳を過ぎてAV監督になった。Jは僕にとって兄貴のような存在で、ことあるごとに「トーラ、飲みに行くぞ」と誘ってくれた。向かうのはフォークシンガー時代からの友人が経営する六本木のパプで、小さなステージがありアンプやエレキギターなども置いてあった。
そこによく顔を出していたのが山本圭右さんという人だ。一般的には有名でないかもしれないが、音楽界では知らない人はいないスゴ腕のギタリストである。村田和人、TM ネットワーク、杉真理、矢沢永吉、藤井フミヤといったアーティストのサポートをしている。Jはいつも「圭右はオレのバックバンドをやっていたんだ」と言っていたが、僕は内心信用はしていない。ともあれ僕らが飲んでいるとスタジオでの仕事を終えた圭右さんと、弟さんでベーシストの祐右さんという人がやって来て、やがて「ちょっとセッションするか」ということになった。酔っ払ったJは彼らをバックに上機嫌で唄い、僕も酒の力を借りて下手なギターを弾かせてもらったりした。そこにいつも、やはりエレキギター片手に現れていたのが草川祐馬さんだった。僕よりひとつ年下なだけだったから、彼の活躍はよく知っていた。高校生の頃にテレビで観ていた。
中村雅俊主演の学園ドラマ『青春ド真中』『ゆうひが丘の総理大臣』(共に1978年・日本テレビ)で、ちょっと陰のある不良っぽい生徒役を演じ、井上純一や斉藤とも子、藤谷美和子といった人たちと共に一躍青春スターになった。ところがまさに人気沸騰中に悲劇が起きる。突然吐血して倒れるのだ。結核だった。番組は降板、1年の長期入院を余儀なくされ、彼は芸能界から消えた。パブで出会ったのが1988年頃だから10年の月日が経っている。詳しく聞くことはなかったが、事務所や所属レコード会社は既になく、独りミュージシャンとして再起を図っていたのではないか。いや、もっとシンプルにロックが好きなギター少年だったのだと思う。山本圭右さんとはアイドル歌手時代に知り合っていたようだ。もっとギターが上手くなりたくて、教えを乞うていたのだろう。祐馬クン(と当時は呼ばせてもらっていた)も竹本孝之さん同しように、礼儀正しく控えめな青年であった。もしもボクなんかがあれほどのイケメンであったなら、調子に乗ったヤなヤツになっているだろうw。近年は個性派の俳優として活躍。沢口靖子主演の人気ドラマ『科捜研の女』の検視官役で知られ、調べてみるとライヴでギターを弾き歌ったりもしているとのことだ。
※写真は今朝。ジョギング中に撮影。空が秋に近づいてきた気がする。data:iPhone12Pro 1 × #Instagram #MOLDIV #ORIGINAL
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