6時起床。今日はジョギングもジムもお休み。いつものように起き抜けにストレッチをして、『中高生の基礎英語 in English』を聴きながら日光浴散歩に出た。戻ってベッドメイクや簡単な掃除など朝の用事を済ませた後、ライ・クーダーの映画音楽を集めたアルバム『Music by Ry Cooder』を流しながら、腹筋トレーニングをやった。もう、20年近く聴き続けている音源だ。かつてはCDで、今はApple Musicで。少しも色あせることはない。ライの音楽はなぜこれほどまで心に染み入るのだろう。それは彼の音楽に向かい合う姿勢が、徹底して真摯だからだ。伝統を重んじ常に先人たちに深い敬意を払い、ギターを始めとした楽器の修練はもちろんのこと、音響を含めたサウンドメイクに一切の妥協を許さない。デビュー作『ライ・クーダー・ファースト』(1970年)から1976年の『チキン・スキン・ミュージック』まで、カルト的なファンに熱狂的に支持されたものの実はレコードはさほど売れず、時には自宅の電気が止められたことすらあった、という逸話も伝えられている。
それでも次のアルバム『ジャズ』(1978年)に感銘を受けた映画監督のウォルター・ヒルが次回作の音楽を依頼。これが歴史的な名作西部劇『ロング・ライダーズ』を生む。同じウォルター・ヒルの『サザン・コンフォート』(1981年)や『クロスロード』(1986年)の他にも、トニー・リチャードソンの『ボーダー』(1982年)、そしてヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』(1984年)と、ライ・クーダーの音楽は映画そのものを変え、80年代の映像というものを決定づけてしまった感すらある。『Music by Ry Cooder』は『トレスパス』(1992年)、『ジェロニモ』(1993年)といった90年代前半の作品も含まれてはいるが、やはり80年代という時代を色濃く味合わせてくれるコンピレーション・アルバムだと思う。