昨日の続き。僕は2004年の10月から、日本ではおそらくかなり早い時期に始まったブログサービス「はてなダイアリー」で不定期に文章をアップした。そして年が明けた2005年1月5日から本格的に、という感じでこの「毎日jogjob日誌」を書き始めた。すると約1カ月半後の2月19日、<はじめまして。いつも日記楽しみにして、毎日拝読しております。私は兵庫県北部(台風で水害に合い全国的に有名になってしまったとこです)に住む33歳です。>と始まる、未知の女性からのメールをもらう。文面は<以前は京都に永く住んでいましたが、今は実家で暮し、ほんと不便で何もない土地で、今はこうして、本読んだり、ネットだけが日々の楽しみです。>と続く。後の作家、花房観音さんである。ご自身でも各所で書かれているが、彼女は京都女子大学文学部で学生時代を過ごすも、男性関係のトラブルから多額の借金を抱え、この時期、失意のまま故郷の町に戻っていた。しばらくして「mixiに日記を書き始めたので読んでください」というメールが来て、見るとそれは日記ではなく性愛の遍歴や自己嫌悪を巡る、毒とユーモアを含んだ強烈なエッセイであった。
その後彼女は決意を新たにもう一度京都に戻り、かつて従事していたバスガイドの仕事に復帰する。その間もひたすら文章を書き続け、各文学賞に応募。2010年に『花祀り』で第1回団鬼六賞の大賞を受賞した。その後は小説家としてデビューし、エッセイやノンフィクションも手がける人気作家となったのはご存じの通り。そんな花房さんの失意の時代、メールで「何もない土地」と書かれた故郷の町を舞台に描かれた自伝的な小説が『わたつみ』(中央公論新社・2017年)だ。テーマとしては自らの体験をベースにしているが、京都時代のエピソードを東京での出来事に置き換え、私小説ではなく、その「何もない町」で暮らす女たちの群像劇としてして昇華されている。ちなみに昨年12月
『わたつみ』(コスミック出版)として文庫化された際に、東良美季が解説を書かせて頂いてます。素晴らしい小説です。
※写真は今朝の公園。ソメイヨシノは2分から3分咲きといったところだろうか。data:iPhone12Pro 0.5 × #Instagram #Claeendon #MOLDIV #ORIGINAL
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