「よばれもの」という言葉がある。ウソです。今、僕が作りました。フト食べたくなるもの、まるでその食材に呼ばれたように欲するもの、という意味です。コンニャクというのはまさに「よばれもの」という気がする。普段はその存在すら忘れている。何しろその97%は水分で、栄養価は一切ない。今頃の季節コンビニに入ってレジのおでんを見ても、特に気にすることはなく、スーパーの棚で探そうとしたこともない。ところがある日、ふと「コンニャク、食べたいな」と思う。実は人間の消化酵素では分解できないグルコマンナンという物質を含むので、胃腸をキレイにしてくれる効果があるという。なのでワタクシの内面が、「なあ、オマエ、コンニャク食って消化器系をキレイにするのだぞ」とお告げくださったのかもしれない。ともあれそんなワケで先日ジムに行った帰りに買って来ましたた。さてとどう食しましょうか。
9月24日の日記に書いた「牛蒡の炒め煮」、コイツにコンニャクを加えてみようと考えた。フム、牛蒡も食物繊維だ。やはり内なる声は「腸内環境を整えよ」と言っていたのかもしれない。作り方、なんて言うのもしゃらくさいほど簡単。牛蒡は長さ5センチくらいに切り、太い部分は半分や1/4に切る。コンニャクは6〜7ミリの厚さに切り、切れ目を入れてねじねじしておく。フライパンに胡麻油を入れ、刻んだ生姜を入れて香り付けをする。そこに切った牛蒡を投入。よおく炒めて火が通ったところでコンニャクを投入。さらにココで油揚げです。このペラペラで頼りないヤツも、実は木綿豆腐と比べてもタンパク質が1・6倍、カルシウムは2倍以上、鉄に至っては約4.3倍も有するという実力者なのだ。コイツも細切りにして投入。
湯通しした方が味が染み込む、またカロリーを気にする人もいらっしゃるでしょう。しかし旨味、甘味ということを考えるとそのままの方がいい。何しろ一手間減る。そして味付けですが、またもや焼肉のタレだ! いやもう本当に万能のアイテム。フライパン全体にタラ〜リとかけ廻し、味醂を加え照りを出し、「つゆだく」の状態にしておいて、アルミホイルの落とし蓋を被せ、弱火で約10分、ぐつぐつ煮たら出来上がり。熱々よりも出来れば一晩、少なくとも数時間放置して、冷めた方が美味しいと思う。ぜひ、おためしください。
※というワケで写真はそんな「よばれもの」。カイワレ大根はともかくとして、七味唐辛子と白ゴマは必須だと思う。器は100円ショップ「セリア」で一目惚れした市松模様。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #KINFOLK