昨日どうやら花粉症の季節が始まったようだ、と日記に書いたのが夜の10時過ぎ。いつものようにやれやれと風呂に入ると何故か背中がゾクゾクっとする。アレレ、まさか、と思いつつもゆっくりと時間をかけて湯船につかり充分に身体を暖めてあがり、数10分は何も変わらなかった。ところがいつものように焼酎を氷と水で割ったものをひと口、ふた口と飲んだところでゾゾゾーッと強烈な悪寒が来た!
ひえー、これは風邪です。まずは熱を測ってみる。我が家にある体温計はデジタルのボロいヤツで5分以上かかる。そうやっているうちに身体全体が震え始め歯がカチカチとなり始めた。コレはマズイ(涙)明日は絶対にみャ太を病院に連れて行かなくてはならない。飼い主が寝込んでいる場合じゃない。
体温計を見ると38,4度。おお、神は我に味方した。僕は平熱が36,0度くらいと低いのだが、このくらいならばインフルエンザや扁桃腺炎ではない。さてココからが大変です。まずは押入から電気敷毛布を出して敷き、汗だくになっても良いようにタオルケットも敷く。そうやってるうちにも寒気はどんどん増し、身体は背中の方からひとりでにガクガクと動き、口では「あわわわわ」とか言ってる。シャツの着替えとスエットのズボンの着替えを用意して熱つーい焼酎のお湯割りを一杯飲み、アミノバイタル──疲労や炎症を軽減させるのにこの種類のアミノ酸は有効です──を二袋飲んで寝た。
それが12時過ぎ。身体が火のように燃えているのに背中がぞくぞくと寒いというあの発熱したての状況を久しぶりに味わう。以前にも書いたけれど僕は97年以来、色々と我流の体質改善とか予防とかをしてきたので風邪を引いたことはなかった。なのでかなり辛いのだけど何故か懐かしい。何故だろう、たぶん、子供の頃を思い出すからだ。風邪を引いて寝かされ何度も断続的に眼が覚める。いつの間にか夜中になっていて、父が帰宅している。おそらく晩酌をしていたのだろう、隣の部屋から小さなTVの音が聞こえ、ぼそぼそとしゃべる両親の声がする──、そんな頃の記憶だ。
熱い、身体が果てしなく熱い。これは自分の身体が入ってきた菌とそれによって起こる炎症と激しく闘っているからだ。そう思い込ませてひたすらフトンの中でじっとしている。ほとんど眠れなかったが、1時間くらいごとにすっと意識が落ちる時があり、そのたびに少しずつ熱が下がっていったような気がする。水分を補給するためペットボトルの水を枕元に置き、何度も何度もちびちびと飲む。薄れる意識の中で何度か夢を見る。意味不明なとても曖昧な夢。
風邪を引いた時の夢というのは、あれはいったい何なのだろう? 夢というよりは何かの啓示のようだ。今朝は明け方になって誰かが枕元まで来て、「今あるトラブルを無理に解決しようとするな。後からやってくる助けを待て」というようなことを囁き、眼が覚めるとスッと楽になっていた。それが午前7時。熱を測ってみると37,0度。やれやれ助かったと思い、そのまま10時過ぎまでフトンの中で休んでから、11時過ぎにみャ太を病院に連れて行った。
現在コレを書いているのが18日夜の10時過ぎ。相変わらず微熱もあり喉の腫れもあるのだがまあ普通に生活出来るようになった。皆さま、どうかご心配なく。ただ、しばらくはこのような状況なので、ココ一週間くらいにメールをくださった方にお返事が出来ないかもしれません。ご容赦ください。それと、ご自身が減感差療法という医療法で長年悩まされた花粉症を完治されたと教えてくださったコラムニストの勝谷誠彦さん、いつもありがとうございます。今回はタダの風邪でした。ごめんなさい、とほほほ(涙)