相変わらず朝起きたとき、身体が鉛のように重い。地球の重力が変化してしまったかのようだ。どうにも調子悪りィんだよなあ、とブツブツ呟きながら走りに出た。ジョギングというスポーツのいいところは、走り出しにどれほど調子が悪くても、ある程度の時間続けていると、フッと身も心も軽くなって気分爽快になることだ。これは日々の生活や文章を書くこととよく似ている。長い書き下ろしなどを始めると(実は今もそうなのだけど)、自分の書いているものがちっとも面白く思えず、「つまんねぇ男だなあ、オレ」とか、「そもそもコレ、書き終ンのかよ」と絶望的になる。でも、今まで途中で放り出してしまった本は一冊もないし、ランニング・ハイならぬライティング・ハイ的な状況は、いつか必ず訪れる。大切なのは──これはやはりジョガーの脳科学者・茂木健一郎さんの言葉で、知ってからは座右の銘のひとつにしているのだけど──「この状態がいつまでも続くわけではないと考えること」だと自分に言い聞かす。
※写真は今朝の風景。まるで真夏のような風景だが、午前9時頃、気温は25℃ほど。爽やかな朝。正面に見えるのは、小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」の入口を兼ねたビジターセンター(「旧皇居外苑光華殿」を改装したものらしい)。Data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #JOKER