それは日曜日のことだった。iMacに向かって原稿を書いていたのだが、どうにも眼が疲れる。それがだんだん「疲れる」のレベルではなくなり、やがて液晶画面が見えにくくなって、強いストレスを感じるようになった。実は数日前から、妙にレンズが曇るなあと思っていたのだ。そこでよくよく見てみると、細かい傷が無数に入っていた。これはマズイ。僕は遠視で乱視で老眼なので、眼医者に相談して、数年前にこの眼鏡を作った。だから眼鏡がないと仕事が出来ないのだ。けれど〆切は待ってくれない。眼科に行って眼鏡の処方箋を作ってもらって眼鏡屋に行っている時間はない。そもそも眼科では検眼と処方箋作りを毎日やってないところが多い。僕が以前通っていたところは月に2回だった。さてどうするか?
ネットで調べてみると、いちばん近いところに自転車で約20分、量販店の「眼鏡市場」があった。電話して事情を話すと、その傷のついた眼鏡を持って来てもらえれば、レンズに在庫があればだが、本日中にお作りすることが出来ますとのこと。それが夕方4時半。急いで自転車を飛ばし見てもらったら、幸い在庫はあった。やれやれと思ったのだけど、仕事を続けて3日、少し違和感がある。何しろ前の眼鏡を作ったのは7、8年前なので、僕の遠視・乱視・老眼は進んでいる可能性が大いにある。近所にいい口コミがたくさん寄せられている眼医者さんがあったのだが、あいにくと本日はもう終わっていて明日は休診日。もう1日騙し騙し原稿を書き、金曜日に診察してもらうつもり。歯の次は眼である。けれど歯も大切だが、僕のような仕事の場合、眼と眼鏡は商売道具になる。こちらも覚悟して付き合っていかなければ。
※写真はその日曜日の帰り道。国分寺市戸倉というかなり寂しい場所。春はあけぼの、ならぬ春の夕暮れ。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #VIVID