21日深夜に行われたシアトルマリナーズ、イチロー選手の会見、ネットに上がっていた全文書き起こしをコピー&ペーストでテキストにして、繰り返し読んでいる。「一芸に秀でる者は多芸に通ず」とはよく言ったもので、すべての人に当てはまる金言に溢れていると思う。特に白眉なのは、やはり各ニュースショー、ワイドショーでも取り上げられた「(日々の)少しずつの積み重ねでしか、自分を越えていけないと思うんですよね」という部分だろう。「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので」「地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もある」「でも、自分がやると決めたことを信じてやっていくしかない」と言いつつ、「けれどそれが正解とは限らないですよね」とも語る。けれどそう語りながらもさらに、「間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないと思う」と結論づける辺り、鳥肌が立つほどの哲学だと思う。
もうひとつ、よくイチロー選手に対して「求道者」「ストイック」と言う人がいるけれど、やはりそれはまったく違うんだと、最後の最後で改めて思わせてくれた。イチローさんはやはり「快楽主義者」だった。そもそも先の発言は「イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたことや、伝わっていたらうれしいなと思うことは?(フジテレビ・生野陽子)」という質問に対してだったが、まず第一に「生きざまというのは僕にはよくわからないですけど、生き方というふうに考えるならば」と前置きしてから答えている。たったひとつの単語であっても、自分の口から発するもので、嫌いなものや違和感のあるものはイヤなのだ。また、
キャンプのときなどで着用するユニークなTシャツについても「いちいちそれ説明すると本当に野暮ったいもんね」「言うと無粋であることは間違いないでしょうね」と笑っている。
そして「子供たちに是非メッセージを(TBS・井上貴博)」という問いかけに対して、「苦手なのだなあ、僕は」と苦笑しつつ、「野球だけでなくてもいいんですよね」と前置きしてから、「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば(いいと思う)」と明言している。そして「(夢中になれるものならば)それに向かってエネルギーを注げる。自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける、向かうことができると思う」「それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので。色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというより、自分が好きなものを見つけて欲しいなと思います」と締めている。まさに「好きこそものの上手なれ」を極めた名選手の語る、格言中の格言だと思う。
※写真は昨日の小金井公園。ソメイヨシノは三分咲きといったところ。イチロー選手の会見全文は「イチロー 会見 全文」で検索すると色々出てきますが、僕は音楽評論家・翻訳家・吉岡正晴さんのブログ
「吉岡正晴のソウル・サーチン◎イチロー引退〜会見全文」を参考にさせて頂きました。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #HAPPY
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