『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が面白い。面白すぎて困るくらい面白い。なぜココまで面白いのかというと、脚本家の宮藤官九郎さんが、誰よりもこの物語を面白がって書いてるからだと思う。何しろNHKの大河ドラマである。執筆前に優秀なリサーチャーが様々な情報を集めたはずだ。それを読んでクドカン氏、想像するに「うっひゃ〜、面白い。こんな面白い人がいたの? こんなすごいエピソードがあったの、明治時代にこんなキテレツな連中(天狗倶楽部)がいたの!」とビックリして感激して、そのワクワクのまま台本を書いたのではないか? そしてクドカン氏が面白がるということは、彼は現代に生きる人に他ならないので、明治であっても60年代の出来事であっても、それは観る我々にとって遠い昔のお話ではなく、決して他人事ではないリアルで生々しい物語へと落とし込まれてしまう。
例えば役所広司演じる嘉納治五郎の「スポーツとは楽しいものなんだよ」という考え方に対し、「スポーツなんてくだらん。大切なのは体育、子どもたちに健全な肉体の発達を促すべき」という日本体育会会長・加納久宜(辻萬長)の意見は一見とてもアナクロニズムにも感じるけれど、でもどうなのだろう、現代でもスポーツ・イコール「ストイック身体を鍛える」という志向は歴然と、ある。杉本哲太演じる洋行帰りの永井道明(東京高等師範学校教授)は1908年の「ロンドン五輪」マラソン競技に於けるドランド・ピエトリの迷走、脱水症状でスタジアムに現れゴールするまで4回意識を失って倒れた
「ドランドの悲劇」を例に出し、「精神的にも肉体的にも未熟な若者に国家の威信を背負わせること」に警鐘を鳴らすワケですが、これなんて去年の10月女子プリンセス駅伝で、骨折した選手が四つん這いの膝歩きで襷を渡した件があったばかり(あの選手の選択が悪かったという意味ではないですよ)。
つまり「スポーツ」というものをどう考えるか? その捉え方や哲学の対立は決して遠い昔のお話ではなく、現代にまで連綿と続き決して明快な答えは出ていない問題なのだ。だからリアルであり決して他人事ではなく面白い。そして宮藤官九郎という人の脚本家としての凄さは、彼の面白がり方やワクワク感というものが、役者にまで伝播・伝染してしまうことだと思う。だから役所広司も助手の古舘寛治も、「天狗倶楽部」の生田斗真も満島真之介も武井壮も全員がイキイキしてる。それにしても第1回、物語の山場、治五郎先生の語る言葉は感動的だった。あまりにカンドー的だったので書き起こしておくことにする。「国を背負うとか負けたら切腹とかじゃないんだよ。平和のための真剣勝負。相手を憎むのではなく認めたうえで勝とうとする。相互理解だよ。それがオリンビックの精神であり、日本の武道の精神だ」。つまりココで、日本古来の武道と西欧のスポーツが繋がる、この哲学が日本と世界の架け橋になるワケですね。いやー、面白い。面白くって困るのは、本日第3回目の放映があるワケですが、ワタクシは未だこの初回しか観られてない。このままいくとHDDには未視聴の『いだてん』がどんどん溜まり続けるということでございます。
※写真は『いだてん〜東京オリムピック噺〜』第1回より。嘉納治五郎(役所広司)が駐日仏国大使からオリンピック参加を要請された、フランス大使館のテラス。そこから広がる中庭。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #HERO
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