昨日の続き。僕は10才くらいまで、けっこう自由自在に幻聴が「聴ける」子どもだった。やり方はこうだ。後頭部の首筋のくぼんだところ、「ぼんのくぼ(頸窩)」と呼ばれるところに意識を集中させ、耳鳴りを聴くように心懸ける。するとそれが、次第に人の声のように聞こえてくる。そこで仲のいい友だちの声などをイメージした。今もそうだが、子どものくせに寝付きの悪い方だった。だからいつまでも眠れないと不安になって、そういう一人遊びを思いついたのだろう。そこで首尾よく例えば「Aくん」という仲良しの子の声が聞こえ始めると、別の仲良し「Bくん」「Cくん」の声をイメージする。するとまるで友だちと「お泊まり会」をして、布団の中でコソコソ楽しい話をしているような気分になって、安心して眠りに落ちることが出来た。それにしても、書いていて少し可哀想になって来た。まったく天真爛漫さのない、暗く孤独な少年だったのだ。
※写真はまたまた、また8月2日の朝。入道雲と鉄塔。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #VIVID