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2月20日の日記でナギサノコニーさんの『ダーリンは無職、でも猫が好き』について書いたら、「面白かった!」「イッキ読みしましたよー(^O^)/」とご好評頂いたので、本日も無料で読めるマンガのご紹介を。タックルベリーフィンさんの『ロットリングと三角定規』(←自動的にコマが変わります)です。実はもう2年前に完結していて、でも僕は本当にこの作品が好きで、好きすぎて紹介するのがもったいないというか、どうやったらこの魅力を伝えられるだろうなんてことを考え続けていたら時間だけが経ってしまいました。
それでも漠然と将来に対する不安があったのだろう、同じようにモラトリアムな幼なじみで元パンク少年、Hクンに「就職なんて考えてへんやろ?」と尋ねてみると、ところが意外なことに「しとるよ、就活」という答えが返って来てショックを受ける。「デザイン事務所や」とHクンは言う。「そこで修業して、将来的にはフリーになって、レコードとかCDジャケットとか、音楽関係の仕事をするのが夢や」と。そこで「自分もこうしていられない!」と焦った三瀬クンは就職情報誌を探す。 こうして見つけたのが「天満橋デザイン」なる会社。以降、三瀬クンの奮闘の日々が始まるという物語である。先に「身に沁みてわかってしまう」と書いたが、ともかく登場する人々がすべて「ああ、いたいた」「こんなヤツいたなあ」と思ってしまう、誰もがあなたの周りにいた人なのだ。まずは面接担当者として現れる先輩オクムラさんがいい。アフロヘアーにチェックのネルシャツという、70年代大阪ブルース文化を引きずってるような雰囲気。会社帰りに立ち飲み屋で一杯やり、「何やねん、今日面接に来た奴、簡単に夢語りやがって・・・音楽関係の仕事がしたい? 大阪にそんなもんないねん」と愚痴る。うんうん、関西出身でデザインや出版に関わってた友だちは、まさにこう言ってたなあと思い出す。 というのも「天満橋デザイン」は社名にこそ「デザイン」と入っているが、実際のところは写植・版下屋さんなのだ。そんな中で仕事は出来るが夢のない職場に妙に冷めてる女性ミカさん、リーゼントで女の子関係の武勇伝を語る写植オペレーターさんなんかもまさに「いたなあ」だ。そしてタイトルにもあるロットリングとは製図用のペンのことで、使いこなせば美しい線が引けるが、実際はこれがかなり難しい。経験もない、デザイン学校に行ってたワケでもない三瀬クンにはとても無理だ。いつまで経ってもマトモな線すら引けず、オクムラさんもミカさんも忙しいので指導なんてしてくれないので絶望的な毎日。そこに救世主の如く現れるのが、東京に出向していて戻ってきたタダシさんだ。 新しい時代が始まりそうな予感だけはあったあの頃。でも、結局あまり代わり映えのしない、退屈で忙しいだけの日々だけが続いた。けれどそんな平凡な日常が、今はとても愛おしい──そう感じさせてくれるマンガがこの『ロットリングと三角定規』だ。もちろんキャラクターやストーリーだけでなく、『ガロ』や70年代の『宝島』で描いていた頃の安西水丸さんを彷彿とさせる、水彩画のような絵も素晴らしい。出来れば紙の本で読みたい。恋人や大切な友だちに、プレゼントしたくなる本になると思うのだけれど。 ※『ロットリングと三角定規』(←アーカイヴはコチラに)を複写してみました。写真上は「就活、しとるよ」と言われ驚く三瀬クン。下は物語の後半「天満橋デザイン」に就職してくる、気になるあの娘。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #VIVED
by tohramiki
| 2017-03-06 19:34
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