月夜の晩に拾ったボタンを「どうしてそれが、捨てられようか?」と言ったのは中原中也さんだが(
「月夜の浜辺」より)、戸棚の中から出て来たのがコレ。iPod shuffleの第4世代がふたつ。何しろ29.0mm×31.6mmに厚さ8.7mmしかないので、捨てようが捨てまいが場所をとるものではない。別に捨てちゃってもいいのだが、逆に言えば捨てなくてもいい。じゃあ何かに使えないか? と考えてみても、使える用途など何もない。うーむ。
それにしてもiPhoneが進化して以来、不要なものが増えた。まずはこの携帯音楽プレーヤー。そして僕の所有してるニコンD70に代表される、性能の低いデジタル一眼レフカメラ。そしてもうひとつ、取材用のICレコーダーというのも要らなくなった。iPhoneに標準搭載されたボイスメモは、その「メモ」という簡易的なネーミングとは裏腹に圧倒的に性能が良く、かなり騒がしい喫茶店などでお話を聞いても、インタビューイの人の声は実にくっきりと聞き取れる。
しかも僕の場合は約2年前まで、このiPod shuffleもニコンD70も、ZOOM社製のデジタルレコーダーもごく普通に使っていたのだ。いやはや、テクノロジーはすごいスピードで移り変わっている。それにしても、久しぶりに読むと中原中也っていいなあ。変わるものあれば変わらぬものあり、いつの世もかくの如し、といったところでしょうか。ではまた明日。
※同じ第4世代のシルバーなのだが、微妙に色が違う。片方が(Late 2012)というモデルだと思われるが、それも、もうわからない。data:iPhone6 #Instagram #MOLDIV #VIVED