穏やかな日曜日。7時に起き、8時過ぎよりjogに出る。今日も手袋は要らない。iPhoneのApple Musicでグレイトフルデッドを聴きながら走る。以前も書いたけれど、アップルのこの新しいサービスが始まったときは、「別にこんなの必要ないよ」「聴きたい音楽はほぼCDで持ってるから」と思っていた。だから3ヶ月の無料お試し期間が終わった後は更新をやめていた。ところが昨年末仕事でどうしても大量の音楽をレビューしなければならなくなり、月額980円を払うようになると、果たしてまったく新しい音楽体験が眼の前に広がってしまったんである。
たとえばグレイトフルデッドの場合、22枚のオリジナルアルバムの他に、オフィシャル・テープ管理人のディック・ラトバラが膨大な過去のライブ音源からチョイスした、「ディックス・ピックス〈Dick's Picks〉」というライヴ・アーカイヴ・シリーズがCDでVol.32まで出ているのだけれど、そのすべてがApple Musicにはアップロードされている、たぶん。というのはあまりに音源が多すぎて確認出来ない(涙)。
いや、それよりもビックリしてしまったのは、1972年のヨーロッパツアーを記録したその名も『ヨーロッパ '72〈Europe 72〉』というアナログ3枚組の名盤ライヴアルバムがあったのだが、2011年にその全22公演を網羅した
『Grateful Dead - Europe '72 Complete Recordings』という、ナントCD73枚組のボックスセットがリリースされた。そしてこれもまたすべてアップされているんである、たぶん(理由は上記と同じ)。
デッドヘッズ(デッドの熱狂的なファンはこう呼ばれる)の末席を汚す身としても、このボックスセットが日本円で幾らしたのはも知らないし、知っていたからといって買うはずもない(そんなお金はどこにもない!)。だから一生聴く機会なんてないだろうと思っていた。ところがそれが可能になった。まさに人生何が起こるかわからない。デッドの持つヒッピー精神は1980年代からコンピュータやITと密接な関係を持つと言われていたけれど、まさにそれが現実化しているわけだ。ジェリー・ガルシアや熱狂的なデッドヘッズで知られたスティーブ・ジョブズは、天国でこのことをどう思っているのだろう?
※というワケで写真はそんなApple Music、グレイトフルデッドの膨大なラインナップのほんの一部。
スタンリー・マウスによるアートワークがどれも心躍る(^o^)/data:iPhone6 #instaplus #Velvic #CRT