今日は「原爆の日」。夜、何気なくテレビをつけたらNHKで
『NHKスペシャル〜きのこ雲の下で何が起きていたのか』という番組をやっていて、そのまま最後まで見入ってしまった。小学校5年か6年くらいだったと思うけれど、『週刊少年マガジン』に「ある惑星の悲劇」という短編の劇画が載った。作者は旭丘光志という人で、その前にやはりマガジンで「Let's Go ケネディ」という、ジョン・F・ケネディの評伝漫画を連載していて、初期、西部劇を描いてた頃の川崎のぼるにも通じるバタ臭い画が好きだった。しかもタイトルからしてSF物だろうと思って、軽い気持ちで読み始めたのだが違った。「ある惑星」とは地球であり、「悲劇」は広島への原爆投下だった。
物語は旭丘先生が古本屋で資料をあさっていたときに偶然見つけた一冊の本から始まる。自費出版されたらしい、版元も記されてない書籍。奇妙なタイトルに惹かれ読み始めると、そこには原爆をその眼で見た人の体験が生々しく綴られていたという展開になる。恐ろしかった。今日のNHKスペシャルでも語られていたが、被爆した人はあまりの高温で火傷を負ったため、手の皮が全部剥けて垂れ下がり、触れると痛いので、誰もが幽霊のように前に差し出し、水を求めてさまよったという。怖くて恐ろしくて可哀想で、眠れない夜が続いた。そしてもういい大人になった今でも、その恐怖は何も変わらなかった。
※写真は公園の野球場。平和な夏。iPhone6 #instaplus #Normal #MinimalB