写真は小平市にある
「海岸寺」というお寺です。海岸に建っているわけでもないのに海岸寺とはこれ如何に? ただまあ、Wikipediaによると<(海岸寺とは)日本各地にある仏教寺院の名称>とあり、海のない長野の松本市にもかつてあったとのことで、海岸とはあまり関係ないのかもしれない。そんなことより実は前の前に住んでいたアパート、1990年から2002年にかけてですが、その隣がこのお寺だったのですね。三遊亭圓歌師匠に似たちょっと粋な感じの住職がいて、時々顔を合わせた。その頃僕はYAMAHA・SRX250というバイクに乗っていて、アパート裏の駐輪場が寺の裏口に面していたこともあり、「ヨオ、そいつは速ぇのかい?」なんて噺家のような口調でしゃべりかけてきたものだ。
その住職も、僕が前の部屋に引っ越す少し前に亡くなった。田舎の寺にしてはびっくりするような大がかりな葬式であった。上にリンクしたページによると、この山門は200年以上も前の鎌倉様式というものだそうだ。そこをくぐると左手に、ちょっとはっと息を呑んでしまうような美しい観音像もあった。それでも写真を撮ろうと思ったのは今回が初めてである。当時はアナログカメラだからフィルムがケチッたというのもあったのだろうが、あまりにその存在が近すぎたのかもしれない。
※ちなみに当時の我が家はこの写真のすぐ右手の1階。画面上から右隅にチラリと幹の見える桜の樹のたもとでありました。data:iPhone6 #instaplus #Velvic #CRT