「いいものが写ってるのがいい写真なんだ」とモリタ塾長は言った。すると今度は、では「いいもの」っていったい何だろう? という疑問が生まれる。ところで話は変わるけれど、後藤健二さんが「イスラム国」に拘束された頃、いわゆる「自己責任論」というものが特にネット上で幾つかみられた。その中でfacebookでたまたま眼にしたのだけど、「ロバート・キャパや沢田教一は戦場カメラマンとして立派な作品を残したが、後藤は何もやってない。だからあんなヤツはダメなんだ」という主旨のコメントがあった。ビッグネームを出せば後藤さんを擁護する人たちが黙るだろうという、まあ、浅略で品のない御意見ではあったのだが(そもそも後藤さんはいわゆる「戦場カメラマン」ではない)、しかしキャパも沢田教一さんもそして一ノ瀬泰造さんも、実はそれほど写真が上手くなかったという説がある。

特にロバート・キャパことアンドレ・フリードマンはパリ時代に写真がまったく売れず、そこで後に公私ともにパートナーとなるゲルダ・タローが、有名写真家の「ロバート・キャパ」という存在を考え出し、二人してなりすましたという(有名な「崩れ落ちる兵士」はタローがローライフレックスで撮った=沢木耕太郎説)。だからこそキャパの幾つかの写真や、沢田さんの「安全への逃避」は当時ヤラセなんじゃないかとか、はたまた「写真撮ってるヒマがあったら助けろよ」なんていう誹謗中傷まであったわけだ。ただしフリードマンとタロー、沢田さんや一ノ瀬さんの名誉のためにも言うと、もちろん彼らはダメな写真家ではなかった。偉大なジャーナリストであり芸術家だった。
大切なことは彼らにとっての「よきこと」は、パリや青森(沢田さんは三沢基地内の写真店で働いた)や東京の日常にはなかったということだ。ゆえに彼らはそれを北アフリカやスペイン内戦やベトナムやカンボジアに求めた。彼らの「よきこと」は戦場にあったのだと思う。
※写真は80年代の人気AV女優、前原祐子ちゃん。1988年。当時僕の相棒だったカメラマンの三上泰史くんがパッケージの撮影をしている時に、脇から撮らせてもらった。data:(元写真)ニコンFA、ニッコール85mmf1.4、フィルム・Ilford XP1 400を、Instagram+instaplus #Normal #CRTで加工。
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