7時起床。風呂に入り日記のアップだけして9時にジム入り。いつものようにストレッチと筋トレで1時間半ほど。帰りにネコ缶や人間のエサなどをスーパーで買って11時過ぎに帰宅。それ以降は今日もひたすらテープ起こし。結局昨日では終わらなかったのだ。苦手と昨日も書いたけど、それ以上に最近、ココ一年くらいは本当にテープ起こしに時間がかかるようになった。いや、かけるようになったのかもしれない。
『ビデオメイトDX』という雑誌で「インディーズビデオ24年戦争」という少々大げさなタイトルの連載をやっていて、なるべく、出来るだけ今までの自分とは遠い人にお会いしたいと思っている。僕は長年アダルトビデオという業界にいるわけだけれど、例えば営業や流通の人、ショップの人、とか。プロデューサーという立場でも出来るだけ若い人に会ってその人の考え方を聞きたい。聞いて自分の中に取り入れたいと思ってる。
そのためには、その人の使う言葉の、ほんの小さなニュアンスを聞きたい。インタビュアーである僕が決してしない言い回しを彼らは、する。少し前にも書いたけど、思想は言語なのだ。だからその細かい言い回しをまずは正確に聞き取って、自分なりの、つまり僕の思想に編み直さなければならない。たかがエロ本の原稿でエラソーに聞こえるかもしれないけれど、でも、それをしないと文章を書くという行為に何ひとつ面白味はない。誰かと出会うという面白さも、やはりない。面白くないことは、やりたくない。
ところで、久しぶりに
『追想特急〜lostbound express』を更新しました。お時間のある方はそちらも読んでみてください。それにしても、正直我ながら長いスランプだった。昨日までの三日間、そのテープ起こしの合間を見て一日ほぼ一時間づつ集中して書いた。出来不出来を棚に上げて言うと、久しぶりに文章を書いていて少し楽しいという感触があった。
僕の場合、書きたいことが無いという状況はまず、ない。それにたいした知識やスキルを要求される文章を書いてるワケでもないので、「書けない」という状況に置かれることもまずない。だけどそれでも時々「書けない」のはやはり「書きたくない」のだなあと思ってしまう。結局のところ「気分」という問題になってしまう。
気分が暗いと何かを書きたいという想いまですり減ってしまうけれど、逆に何かを書くことで気持ちが軽くなることもある。作家の村上春樹さんは「文章を書くことは自己療養へのささやかな試みである」と言っているけれど、そうであれば良いなあと思う。私は元々暗い性格だったのですが文章を書くようになって周囲からも「明るくなったね」と言われるようになりました、とか(笑)