さて、肉豆腐です。もしもワタクシが人から「肉豆腐とは何ぞや?」と問われたら、こう答えるでしょう。「肉豆腐とはすき焼きである」と。つまりマア、あれこれ難しく考えず、醤油とお砂糖と味醂とお酒で作った甘辛いオツユ(割り下)で、お肉とお豆腐をメインに、後はお好みのものをぐつぐつやればイイと。いつものなんちゃって料理であります。以前にも書きましたが、我が家近辺のスーパーで最も安いのは西友(何しろキャッチ・フレーズが「KY=カカクヤスク」だ!)。その西友の中でも一番安いお肉が、以前この日記でも書いた
「鶏うどん」に使う鶏の胸肉。そして二番目がアメリカ産豚ロース肉ブロックであります。これを肉豆腐のお肉にする。というか安いということもありますが、一度角切りの肉、カレーに入れるようなお肉で肉豆腐作ってみたかったんですね。で、やってみたらコレが意外にイケた。
他に入れるのは小巻白滝に玉葱。白滝は湯通し、玉葱は串切り。そして肉豆腐といったら何といっても豆腐の水切りです。この行程によって、肉豆腐の美味さが決まると言って過言ではない。いやホント。で、コイツは時間がかかりますが、現在ワタクシは仕事が押しに押し、延々とiMacにへばりついているような状況なので、コレがけっこう息抜きになる。一昨日も書いた西友の300g・48円の激安木綿豆腐を2丁、お皿に置いてラップを上から軽くカバーし、その上にまな板を置き、お水を少量入れたヤカンで重しをする。そうやっておいて仕事に戻り、10分に一度くらい台所に様子を見に行き、水を捨てる。これを4回くらい繰り返すと、イイ感じに味が染みそうな「固いお豆腐」が出来上がります。そうしておいて、仕事が終わってから、ビール(新ジャンル)片手にいそいそと台所に立つワケです。
まずは豚肉の角切りをフライパンでこんがりと焼き、それを鍋に入れ割り下を注ぎ、玉葱の串切りと湯通しした白滝を投入。そしてカタチが崩れないように、「固いお豆腐」をソッと入れる。後はアルミホイルで落とし蓋をしてぐつぐつやるだけ。それだけ。出来れば一晩置きたい。煮物というのはすべからく、温度が冷えてゆく過程で味が染み込むものです。この秋の深まる寒い夜中の台所にて、グッと味を染み込ませて次の夜の食したい。ところで今回のご予算は、豚ロース肉ブロックが100g・105円で376円ぶん。お豆腐2丁で96円。玉葱は2コ使用で約50円。小巻白滝は2パック98円がふたつで196円。計720円也でございました。これで4皿ぶんだから、一品180円。まあまあのコスト・パフォーマンスではないでしょうか。ちなみにさっき「わりした」は「割り下」って書くのか「割下」でいいのかと検索したら、偶然<浅草今半・門外不出の割り下レシピ>というのを見つけました。<醤油4:みりん3:砂糖2:水1の割合で混ぜ合わせる。これが黄金比。>だそうです。ではまた明日。