秋が深まり、気づいたことがある。それはこの部屋は前の部屋に比べ、かなり乾燥しているようだ──ということです。それは築35年の老朽木造住宅のせいかもしれないし、近隣の環境によるのかもしれない。よく判らない。ただ朝起きたとき、お酒を飲んで寝たわけでもないのに喉が乾く。それは水分を補給すればいいだけの話なのだけど、鼻が乾くのが困る。「鼻が乾く」というと「元気のないイヌ」みたいですが、要は鼻の奥、喉と繋がってるあたりが乾く。粘液の分泌が追いつかないというか。僕の場合、これは風邪の元になります。というワケで朝起きた時の習慣がひとつ増えました。それは「鼻うがい」です。やったことがある人もおられるのではないでしょうか? 水を少量、鼻から入れて口から出す。これで鼻の奥の粘膜が鍛えられるという。
ホントかどうかは知りません。ただ僕は子供の頃から鼻が弱く、そのせいかひと冬になると必ず一度は寝込むほどの風邪を引いていた。「これじゃイカン」「もう怒ったゾ」と一念発起したの40才を過ぎた時。調べてみると、口で呼吸するのがよくないと知った。そこで、外でも家でもすべて「鼻呼吸」変えた。風邪の菌というのは口からは入りやすく、鼻からはいったん入ったとしても、粘膜で遮られて体内までは届かないらしい。これもホントかどうかは知りません。ただし、僕はそれ以来パタッと風邪を引かなくなった。特に40代は鼻風邪ひとつ経験しなかった。ところが最初のうち、この「鼻呼吸」というのが、元々鼻のヨワイ人間にはキツかった。奥の方が痛く不快になってしまうのですね。そこで始めたのがやはりこの民間療法、「鼻うがい」でありました。
プールなんかで泳いでいて、水が鼻に入るとツライ。ツーンとなる。だから「鼻うがい」をする場合は、カップ1/3くらいの水に塩少々を入れ、人肌に温めます。レンジで5秒から10秒チンすればOK。こうすればアラ不思議。まったくツーンとしない。慣れてくるとむしろ気持ちいい。これはおそらく塩水が体液と同じ濃度、温度になるからだと思われます。だから具体的に塩どのくらいの分量、温かさ何度とはいいにくい。試行錯誤して自分に合うようにするしかない。ちなみに水ではなく、殺菌作用を考えてほうじ茶、麦茶、緑茶などを使う人もいるそうです。これで鼻の奥の粘膜が鍛えられ、粘液の分泌も良くなる・・・らしい? 繰り返しますが民間療法です。でも少なくとも僕の場合、「鼻呼吸」「鼻うがい」、そして「手洗い」で、この15年風邪を寄せ付けておりません。興味のある方はおためしくださいませ。ではまた明日。