我が新居の玄関には、チャイムというものがありません。従ってドアホンもない。では外から来た人が何を以てその来訪を告げるかというと、「ノック」であります。ドアを「コンコン」とやる。これね、最初はビビりました(涙)。引越してから数日後の夜、仕事も終わり、やれやれとお風呂に入ろうかとTシャツを脱いだ時「コンコン」と来た。いや、ボクの脳内イメージとしては「ドンドンッ」でしたね。何というんでしょう、もうチャイムのあの「ピンポン」という優しい響きに慣れきっていたせいか、というか自分の部屋のドアを誰かが叩くなんてことを予想だにしていなかったので──そう、玄関にチャイムが付いていないことを知らなかったというか、「チャイムのない玄関」というものが発想になかったのだ!
だから何ンかあぶないヤツ、たとえば酔っ払いとか脱法ハーブでラリったような輩が、ワケがワカンなくなって他人の家に乱入して来たような感覚に襲われたのだ。しかして訪ねて来たのはクロネコヤマトのお兄ちゃんでありました。最近Amazon.co.jpの「お急ぎ便」が前にも増して早くなり、当然翌日午前中だろうと思ってたのが当日の最終便で届いてしまったんである。でもまあ、最近はそんなノックのある生活にも慣れ、今日はお風呂場のドアの修理の職人さんが来てくれたのだが、「コンコン」の音に、「ハーイ、開いてますよー、どーぞー」何て言ったりしてる。意外にこういうコミュニケーションの方が温かみがあるのかな、なんぞと思う今日この頃なのでした。ではまた明日。