本日7月26日は、我が相棒たちの誕生日でありました。毎年書いていますが、正確には「拾った日」なので、「暫定誕生日」とも呼んでおります。
7月10日の日記にみャ太が夢に現れて、お腹が空いていそうな顔をしたので、写真にカリカリをお供えしたと書きました。彼らはドライフードが大好きだったのですが、ぎじゅ太に直腸肥大症というハンディがあり、これはウンチが詰まりやすいという病気だったので、普段は水分の多いカンヅメをあげていました。モンプチのテリーヌタイプ、ビーフ、舌平目、白身魚というのをローテーションで与えていた。こう書くと高級そうに聞こえますが、何のことはない、安くて何処でも売っているので、子ネコの時にやってみたら歓んで食べたからなのですね。特にこのシリーズは3缶とか4缶のセットで売られていることが多かったので重宝した。
思えばネットショッピングというものも、今のように一般的ではなかった時代です。自転車で20分くらいかかる、かなり遠いところにある「オリンピック」という大型スーパーで特に安く売っていたので、ふた月に一度くらい買い出しに出かけた。大きめのデイパック一杯に買うと相当重い。特に今日のような暑い夏の日には汗だくになった。ある時など自転車がパンクしてしまい、片道1時間近くかけて歩いたこともありました。でも、そういうことのひとつひとつが楽しかった。幸せだった。玄関を開け、「カンヅメ買って来たよー」と声をかけると、彼らがニャーニャー鳴いて出迎え、足にまとわりついてくれたた。僕の人生にとって、最も輝かしい日々のひとつであったことは、間違いないと思うのです。
※今年は趣向を変えて、中国版『猫の神様』(
『猫的上帝』)より、 XIUさんによるイラストレーションです。特にこのために写真をお送りしたわけではなく、新潮社版のカバー裏側を見て描かれたのだと思うのですが、驚くほど彼らの特徴を捉えてくださっています(みャ太のこのちょっとエラソーな表情。そして臆病なぎじゅ太がその後ろに隠れるようにして覗いている、笑)。『猫的上帝』はA5版ペーパーバックの、非常にモダンでお洒落なブックデザイン。中国語が読めない僕でも、持っているだけで幸せになれる本です。この「中国語翻訳版」が出版された経緯は、2010年2月14日の日記
「ネコ、海を渡る」に書いています。