昨日の続き、と言うかもうひとつ思い出したことを。新聞少年のOくんと親しくなったのは、彼が僕の着ていたジャクソン・ブラウンのTシャツをを目ざとく見つけて「ロック、好きなんスか?」と訊いてきたからなのだが、正確に書くと、最初に彼は「それ、何処で買ったんですか?」と言ったのだ。ジャクソン・ブラウンのTシャツとは、あの有名はファースト・アルバム「Saturate before using(使用前に水にしっかり濡らすこと)」と書いてあるアレである。そしてOくんが「何処で?」と言ったのには意味がある。それは僕が買ったものではなく、実は「作った」ものだったからだ。1986年の終わりに編集者を辞めた後、僕は自宅で雑誌のデザインの仕事を始めていた。当時はもちろんパソコンではなくアナログだから、そのためにはコピー機が必要で、キャノンから出たばかりのレーザーコピーをリースしていた。