眼が覚めると6時40分。また、夜明けが早くなったような気がする。ストレッチして入浴し、シットアップしてからjogに出る。外は雲ひとつない冬の青空である。124分。いつもより少し長めに走り、戻ってから四人囃子の
「ハレソラ」を少し大きめの音でかけた。「大音量」にしなかったのは、我が家の住宅事情と僕の小市民性による。本当はもっと大きな音で聴きたかった。音楽家でプロデューサーの佐久間正英さんが16日に亡くなっていたというニュースは、昨日の夜中、旧い友人のミュージシャン・佐藤龍一さんのツイートで知った。龍さんはかつて「5人目の四人囃子」茂木由多加さんのプロデュースでアルバムを制作したことがあり、佐久間さんも参加されていたではなかったか。
名作揃いの四人囃子のアルバムの中でも、『PRINTED JELLY』が一番好きだ。それはこの「ハレソラ」が一曲目に入っているからだと思う。1977年のリリースだから僕は高校3年だった。マンドリンを使った印象的なイントロから始まり、歪みながらもクリーンなギターのリフ、裏打ちするピアノ、唄の3番が終わった後に展開されるラテンビートまで、ココには70年代のハードロックが進化しメタモルフォーゼしていこうとする、すべての意志と欲望がある。そしてもうひとつが歌詞だ。森園勝敏時代の四人囃子の歌詞は、ほぼ末松康生によるものだ。「一触即発」「おまつり」「空と雲」etc. その甘美な悪夢の如き幻想的な詩は、四人囃子というバンドのもうひとつの顔だったと言っていいはずだ。

しかし森園の脱退と関係があるのかどうかは判らないが、この『PRINTED JELLY』から、佐藤ミツルを除くメンバーがそれぞれに詞を書き始める。坂下秀実による「昼下がりの熱い日」、岡井大二の「気まぐれの目かくし」も素晴らしいのだが、僕の中ではやはりこの、佐久間正英による「ハレソラ」が一番だ。<晴れた空に飛行機雲が見えてきたならば><みんなすぐに目移りはげしい笑い声出すよ><いいかげんなおせっかい始めてあげるよ>、すべてのフレーズが爽やかだけど気怠くて、美しいけれど皮肉っぽい。それは70年代後半の、焦燥と希望の象徴だ。ロックンロールの持っていた魂が少しずつ消えていこうとしている中で、新しい時代も確かに始まろうとしている。けれど先にあるものが何なのか、誰にも判らない。これこそがあの、1977年の気分だった。そして、佐久間正英がプラスディックスに参加するように、細野晴臣がYMOを結成するように、やがて80年代が静かに始まっていく。それら時代の匂いがすべて、この「ハレソラ」という曲には集約されている。
昨年のクリスマスに放映されたNHKドキュメンタリー
「ハロー&グッバイの日々〜音楽プロデューサー・佐久間正英の歩みと闘い〜」には、佐久間さんの音楽に対する真摯で揺るぎない姿勢がすへで写っていた。また2002年新宿厚生年金にて、森園・岡井・坂下・佐久間で再結成された四人囃子のコンサートも、テレビ朝日が収録・放映したはずだ。僕はたまたまチケットを買ったその場にいた。今にして思えば幸運だと思う。両番組とも、是非再放送して欲しい。心よりご冥福をお祈り致します。
※2002年に紙ジャケットで再発された『PRINTED JELLY』と、LPサイズで復刻されたインナー・スリーブを複写してみた。森園さんや大二さんがどちらかという素朴なロック青年だったのに対し、この写真(中央上)にあるように、佐久間さんは妖艶な美青年だった。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・800。
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