外が明るくなって眼が覚めた。仕事が押しているので早起きするつもりだったので、「しまった、寝過ごしたかな」と思って時計を見ると6時45分。ちょっと前までは7時を過ぎなければ朝にはならなかった。延々と続くかと思われた冬も、まるで目減りするかのように春へと近づいている。15分得した気分で午前中よりiMacに向かう。今日は〆切が1本あって、それを夕方までに終わらせたい。というのは明日はスポーツクラブが休館日なので、今夜中にどうしてもジムに行きたいのですね。しかも平日は夜11時まで営業しているのだが、日祝は8時までなのだ。ということはストレッチとトレーニングに1時間半、歩いて約30分かかるので、原稿は6時までに終わらせなければならない。かつてAVライターだった頃は、さすがに長くやっていたこともあり時間が読めた。
例えば『ビデオ・ザ・ワールド』誌のAVレビューなら時間がかかっても1本45分、調子が乗れば20分で書けた。ということは途中ご飯を食べたり休憩を入れたりしたとしても、5本書くなら4時間弱、10本だと多少ペースは落ちるだろうが、それでも7、8時間みておけば大丈夫、というふうに(もちろんこれにはDVDを観る時間は含まれない。純粋に原稿を書くだけ)。でも今はそうはいかない。昨年の秋、花田紀凱編集長の『WiLL』誌に2ヶ月続けて、中国の死刑囚臓器移植の問題と、チベット自治区における乱開発及び文化大革命時代のジェノサイド(大量粛清)について書かせてもらった。その後まったく別の版元から韓国での反日運動(ジャパン・ディスカウント)に関する原稿依頼があり、今日は今日でまた別の出版社の仕事で、尖閣諸島問題について書いた。
ネット右翼やヘイト・スピーチをするレイシストという問題がよく言われるが、同時に一般の人の中にも、アジア諸国と自国の関係を知りたい、理解したいという欲求が高まっているのかもしれない。しかし僕みたいなお笑い番組と古いロックンロールにしか興味の無い人間にとってはまったく無縁な知識欲である。だからまあ、逆に言えば仕事でなければ知ろうとはしないわけで、去年からこの日記では何度も書いているけれど、原稿料をもらって勉強させてもらっているようなものだ。雑誌が無くなってしまってAVについて書けなくなった時は寂しく、その気持ちは今も変わらないのだが、結果的にはよかったのかなと言うか、人間万事塞翁が馬とでも申しましょうか──と、これも中国の諺でしたね。
結局本日の原稿は無事5時過ぎには終わり(もちろん編集さんから明日「書き直し」が出るかもしれないが)、取り敢えずジムには行けました。帰りには〈セブン-イレブン〉に寄り、
12月21日の日記に書いた、「ザ・ローリング・ストーンズ」03月04日(火) 東京ドーム:S席のチケットを引き換えてきた。そのことに関してはまた明日にでも。