最近何故か不意にTシャツが着たくなり、会社にもその格好で行っている。6月この日記に「サラリーマンになりました」と書いたら、TwitterだったかFacebookだったか、「それではスーツに七三分けですか?」という書き込みをくれた方がいた。んなワケはない。てゆーか、そんなちゃんとした会社が僕を雇ってくれるはずがない(涙)。もちろんその人も知ったうえのジョークだったのだろうが。それはともかく、僕の服の趣味というか嗜好というのは我ながら極端だと思う。あるものを気に入るとずっと着ている。少し前まではヘンリーネックのカットソーが妙に気に入り、夏も冬も同じようなものを着ていた。それ以前、数年前まではどこへ行くにも必ずジャケットを着ていた。それがある日突然嫌になる。
小走りになったり風が吹いたりすると裾の部分がひらひらする、あの感じが何となく鬱陶しくなり、「うー、もう嫌だ。ジャケットなんて二度と着るもんか」となって、クローゼットの奥にしまい込まれたままになる。これは僕のお酒の飲み方にも似ているようだ。半年ほど前、とある飲み会で15年ぶりくらいに会う後輩のライターが隣に座ったら、「あれ、トーラさんがビール飲んでるの、初めて見たな」と言われた。思い出してみると彼と一緒に仕事をしていた頃、僕はバーボンのソーダ割りばかり飲んでいた。それがある日突然嫌になって焼酎のロックに凝り始め、それも飽きて今はビールばかり飲んでいる。
これは何なのだろうか。自分でもよく判らない。よく判らないということは、来年の今頃にはスカートを穿き、スカート男子ならぬスカートおじさんになっているかもしれない──んなこたぁない。
※写真は我が家のベランダに並ぶTシャツ。2枚ともユニクロの安物ですが。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。