うー、寝た。久しぶりにがっつり寝ました。本日の東京は朝から雨。そのしとしと降り続く雨音を聴きながら眠れるのは、なんと幸せなことでありましょう。すると夢を見た。僕は禅宗の修行僧で、山深い古寺で暮らしている。少し前仕事上必要があって本で読んだのだけど、臨済宗や曹洞宗のお坊さんは基本的に経済活動をしてはいけないらしい。俗世を離れ、ひたすら修行に精進するためです。だから駐車場や幼稚園の経営なんてもってのほかである(いやホント)。寺の敷地にささやかな畑を作ったりすることはあるそうなのだが、ほとんどは檀家さんからの寄進で生活する。そんなある日、やはり檀家さんから大量の小麦粉を頂く(←ココから再び夢の話に戻ります)。もうそれはそれは食べきれないくらいたくさんもらう。
すると師匠である高僧が弟子たちを集めてこう言う。「これでうどんを打ちなさい。たくさん作って干しておけば乾麺になります」と。そこで兄弟子がうどんを打ち、僕はそれを次々と裏山に運ぶ。するとそこには既に他の弟子たちが伸ばして並べている真っ白なうどんが、まるで天女の羽衣のように並んでいる。このあたりからいかにも夢っぽくなるのだが、うどんの長さは約20メートルほどもある。それが裏山のなだらかな斜面いっぱい、赤や黄の落葉の上につやつやと光るのだから壮観である。ただし、打ち立てのうどんを長く伸ばして横たわらせるにはかなりの技術がいる。兄弟子たちは器用に並べていくのだが、修行の足りない僕はすぐに切れさせてしまう。
しかしその切れっ端を、そっと口に運ぶとこれが美味い。打ち立ての瑞々しいうどんが山奥の冷たい空気にさらされ、ひんやりとした舌触りでつるりと口に入る。兄弟子に見つからないよう、密かに口に運ぶという罪悪感もあってさらに美味しい──というところで眼が覚めた。お昼は当然はうどんにしたワケですが、その話はまたいずれ。
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