指揮者・小澤征爾氏の息子さんで、小澤征悦さんという俳優さんがいらっしゃいますよね? あの人にぶ厚いステーキを奢ってもらう夢を見た。お世辞にも綺麗とは言えない、戦前から建っていそうな木造の店。油で汚れたテーブルにお好み焼き風の鉄板があり、その上で焼いてくれる。大きさは幅5センチ長さ12、3センチといったところだが、厚さが8センチほどもある。コイツをじわじわと焼く。小澤征悦サンは「いいですか、トーラさん。塩と胡椒、味付けはそれだけ」と上目遣いでニッコリ笑う。フム、これだけの厚さだと外はこんがり、中はレアでジューシーなんだなと、夢の中の僕は思っている。
起きてしばらくして、何故そんな夢を見たのか判った。久しぶりに食欲を感じていた。ココ数日、ほとんど食べ物を口にしていなかった。昨日観た『男たちの挽歌』『男たちの挽歌Ⅱ』、TSUTAYAのネットレンタルなので近所のポストへ返しに行く。急に涼しくなった。おそらく2ヵ月以上ぶりに、ジーンズを穿いてみる。するとウエストがぶかぶかで落ちそうになった。Wranglerの29インチ・レギュラーカット、普段穿いているものよりワンサイズ大きいのだが、それでも、イヤハヤ──。このジーンズを買った日のことは何となく覚えていた。調べてみると
2006年の1月7日。そうか、『ボブ・ディラン〜ノー・ディレクション・ホーム』を観に行った時だった。
「昨日ゴールドちゃんから借りたギターの」という文章があるが、これはAV監督であり友人のゴールドマンのこと。彼についてはその前日
1月6日の日記に書いている。もうずいぶん長い間会ってない。ところで、夢の中で美味しいものを食べようとすると、「いただきま〜す」と言った瞬間に眼が覚めるというような話をよく聞くけど、今朝はしっかり食べていた。確かに塩と胡椒だけの、がっつりと牛肉の味だった。それにしても何故、小澤征悦さんだったのだろう?