もうずいぶん長いお付き合いになるマイミクさん(mixi内のお友達の意)から、『本の雑誌』8月号の読者アンケート「私の上半期ベスト1」に、拙著
『東京ノアール〜消えた男優 太賀麻郎の告白』を入れてくださっている方がいたと教えて頂いた。本好き、読み物好きが集まるあの雑誌の読者に認めてもらえるのは、どんな批評家に取り上げてもらうより嬉しいのだが、さらに「園子温監督で映画化を・・・」というコメントがあったという。うーん、園さんというのがいいなあ。作品世界を判って頂いての発言という感じがする、たとえば井筒和幸さんや三池崇史さんだとまた全然違った世界観になるだろう。お二人とも素晴らしい、大好きな監督さんだけど──って、別に誰も映画にしてくれるなんて言ってないって(涙)。
しかし、そうなると人間(←僕のことです)妄想は広がるワケで、じゃあ太賀麻郎は誰が演るんだ? なんて考える。前作
『AV黄金時代〜5000人抱いた伝説男優の告白』なら文句なく松田翔太クンなのだが、『東京ノアール』の場合は30代から40代までを演じなければならない。そうなると、翔太クンではいくらなんでも若すぎる。ふむ、閃いた。北村一輝なんてどうでしょう。僕、好きなんですよね、この役者さん。無精髭なんぞ生やしてもらい、二人の娘をシングルで育てる父親、ぴったりだと思う。リーゼントも似合いそうだ。となると赤木晴彦は誰だ? 長塚京三というイメージがあるのだけど、さすがにちょっと歳がいき過ぎだ。そうか、豊川悦司はどうだ? ふむふむ、我ながら素晴らしいキャスティングである(←妄想です)。伊集院は小日向文世あたりにやってもらった方が、むしろ怖さが出るかも。
夜来六郎を小沢仁志というのはハマリ過ぎか。ふむ、スリムクラブ真栄田という変化球もあるゾ。加納刑事は要潤でどうか。そして問題は蛭田である。80キロ以上あった巨体が胃を悪くして50キロ以下まで痩せるという、デ・ニーロ並みの役作りを強いられることになる。こうなるともう、香川照之サンにやって頂くしかないでしょう。さて、森原サリーはどうなる? イメージ的には若い頃の鈴木杏樹なんですよね。ハーフっぽい顔立ちで、品があって美人で、意思が強そうな眼差しがありながら何故か不幸な匂いがつきまとう・・・ああ、ダメだ。ハーフっていうとローラかトリンドル玲奈の顔しか思い浮かばないッ(←だから誰も映画にしてくれるなんて言ってないって!)。