6時起床。7時過ぎよりjogに出る。今日もクリーデンスを聴きながら、121分。戻ってからは夜遅くまでひたすら原稿書き。トイレに立原正秋の角川文庫版『はましぎ』を置き、仕事の合間にパラパラと眺める。これは鎌倉を舞台に、そろそろ青春が終わろうとしている男女6人を描いた小説『恋人たち』の続編。1980年、根津甚八、大竹しのぶ主演でドラマ化もされた。先日桑名正博さんが倒れられたというニュースを聞いた時、このドラマのことも思い出した。桑名さんは「ロク」という名の非常に重要な役で出演している。おそらく演技は初体験だったはず。圧倒的なその存在感だけで、先の二人も含め、いしだあゆみ、田中裕子、秋野太作といった個性的な役者達に少しもひけをとらなかった。
小林信彦・著『天才伝説 横山やすし』によれば、『唐獅子株式会社』が映画化される際、このドラマが印象に残っていた小林氏が、監督の曽根中生に「横山やすし演じるダーク荒巻の子分、原田役には桑名正博を」と推したとされている。ドラマ『恋人たち』はTBS制作。脚本は砂田量爾。演出はこの後、大竹しのぶと結婚することになる故・服部晴治。このドラマのことはまた、日を改めて詳しく書くつもり。ちなみに主題歌も桑名正博の
「ロンリネス」。「哀愁トゥナイト」や
「これで準備OK」と並ぶ名唱だと思う。