5時起床。早朝よりiMacに向かい、原稿を1本仕上げ、午後より外出。『ビデオ・ザ・ワールド』誌の取材。その後5時からはお茶の水にある版元さんへ行って、今お手伝いしている児童向け書籍の打合せ。20点以上にもわたるイラストレーションや図版の構図等を、編集さんを交えイラストレーターさんと「こうしたらどうか」「こういう感じに」と話合う。終わってみると8時半。今日は一日中寒かった。東京午前6時の気温は摂氏1度。excite.ポータルの天気予報では、9時から12時には雪ダルマのマークが出ていた。10数年前にバーゲンで買ったヘヴィデューティーな革ジャン、内側にチャックで着脱可能なボア裏地があり、それを付けると真冬でも無敵なのだが、例年なら2月くらいから活躍するのが今年は早くも出番となった。
その革ジャンを首元までしっかりととめて夜の街を歩くものの、これが寒い。お茶の水駅ではお約束のように中央線が遅れ、ホームで約10分待たされる。ジーンズを穿いた脚が足元からしんしんと冷えてきた。そういう時に何を考えるか? 愛しいあの娘の腕に抱かれて眠りたい──とかならば良いのだけれど、世の中そう上手くはいかない。なので僕はおでんのことを考えます。そう、あのたくさんの具がだしと醤油と味醂でぐつぐつと煮えているおでんであります。今日は寒くなるとのことだったので、実は昨夜のうちから鍋に水を張り、昆布を一枚放り込んでおきました。これで今頃我が家の台所では、昆布くんがけなげに美味しいエキスを出して待っていてくれるでありましょう。
最寄り駅に辿り着いたのが午後9時半。帰り道にいつものスーパーいなげやに寄って買い物。今回は大根に厚揚げ、白滝を加えたものに、フランクフルトを入れるというシンプルで少々洋風な具にしてみました。我が家に戻ったのが10時。うーん、今日はけっこう働けたかなと思いつつ、取り敢えずお風呂に入って冷えた身体を温めてから、おでんの作成にかかりました。と言っても、この料理は本当に簡単だ。材料をただ切って入れるだけ。もちろん、大根は面取をして十字に包丁を入れ、厚揚げと白滝は湯通し、味醂は煮きってとか、多少の手間はあるのだが、とにかく鍋に放り込んで火を点ければ、あとは具が自分から味を出して美味しくしてくれる。こちらはお酒など飲みつつ、ぐつぐつと煮えていく鍋を眺めるだけ。いやー、冬ですね。