6時起床。早朝より原稿書き。夕方より外出。初顔合わせとなるデザイナーさんの事務所へ。「夕方」と書いたが、5時を過ぎるともう、アッという間に真っ暗になる。気分は「夜」である。場所は九段下なので、飯田橋から目白通りを歩いていくことにする。この駅は、ある時期本当によく降りた。20代前半から30代にかけて、雑誌の編集をやっていた頃である。線路沿いのビルの中に、K社という写植会社があった。いや今でも、ある。そしてこの駅近くに来ると、途端に眠気とひどい倦怠感に襲われる。当時常に徹夜徹夜の睡眠不足で降り立っていたからだ。その記憶が知らず知らずのうちに甦るのだろう。
ギリギリの進行をしていると印刷屋さんの校了より、写植屋さんでの校正、台紙作りというものが過酷になる。何故かというと、あまりに入稿が遅れると、色の直しなんてものは、もうどうでも良くなってしまうからだ。そももそ、再校(一旦校正してから、念のためもう一度校正させてもらうこと)を出してもらえるような、余裕のある仕事はしてない(←自慢してどーする?)。だから原稿を印刷屋さんへ渡した段階では、もう編集者が手を入れる余地なんてないのだ。だいいちよほどの手違いでもない限り、色味が指定と違うなんてのは、読者には判らない。ひどい話だが(涙)。
しかし文字というのは間違いが目立つ。誰にでも判る。本文の漢字を間違ったとかなら、まあ仕方がないかとあきらめもつくけれど、バカでかいタイトル文字に誤植があったりするとヤバイ。「あの頃の私、おちこんでいたわ・・・」というアンニュイなキャッチコピーが、「あの頃の私、おちんこでたわ・・・」と、一転下ネタになってしまったりする。電話番号なんてのも困りますね。僕自身はほどんど経験無いが、例えば情報誌なんかの場合、オシャレなカフェの連絡先を入れたつもりが、アタマに「ヤ」の付く恐い事務所に繋がってしまい、「ワレ、どないしてくれんねんッ」と脅された──なんて話は、都市伝説として幾つもある。
久しぶりに降り立った飯田橋の駅は、意外に変わっていなかった。昔、出張校正の合間によく昼メシを食べた蕎麦屋や、きしめんの尾張屋さんなんかが、まったく昔のままの佇まいであった。急にある程度の量、文章を付け足さなければならなくなり、原稿用紙を握りしめて通った珈琲館も、〈KO:HI:KAN〉とロゴは代わり、今どきのカフェ風に様変わりしているものの、同じ場所で営業している。ところで印刷の世界から「写植」というものが消えつつある現在、件のK社はコンピュータを使ったDTP(デスクトップ・パブリッシング)製版の会社として活動中だ。元々ココの社長は活版一辺倒だった70年代、いち早く写植に眼を付け、東京中のアダルト誌系出版社から仕事を一手に引き受けた人。つまりはどの時代にも先見の明があったわけだ。
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