5時半起床。ぐっと冷え込む。外の気温は16度。6時過ぎよりjog。一瞬ジョギングパンツとタンクトップで出ようかと思ったが、ロングスパッツとモンベルのウインドブレーカーでも寒いほど。風が冷たい。iPod Shuffleにダニー・ハサウェイを入れて、126分。さて、一応長く続いた仕事も一段落ついたし、今日は部屋の片付けなんかをしよう、冬服も出さなきゃいけないし──などと思っていたのだが、部屋の掃除をざっとやっただけでぐったりしてしまう。さすがに疲労が溜まっているようだ。夏に行った大阪取材の続き、そのテープ起こしなどしてるうちに一日が終わる。
そう言えば昨日、月島からの帰り有楽町の東京国際フォーラムに立ち寄ったのだけど、ココに初めて行ったのはボブ・ディランのコンサートだった。調べてみると1997年だ。前売りを買ってなくて、でもその日になって「やっぱり行こう」と思い、当日券が発売される夕方5時頃に向かった。チケットを購入してから開場まで、さて何をして時間を潰そうかと、敷地内にあるブックストアに入ると村上龍
『長崎オランダ村』の文庫本が眼に入った。単行本で既に読んでいたのだけど、再読したくなり買った。長編ではあるが、とても薄い。文庫で168ページ。
自伝的な傑作青春小説『69』、その言わば続編。作家になった主人公ケンが、後輩ナカムラの頼みで帰郷し、講演会を開く。しかし物語の本筋はナカムラが手がけた〈長崎オランダ村ワールド・ミュージック・フェスティバル〉、それが行われた日々の話を延々聞くという物語である。やたら面白くて感動的で、尚かつそういう形式なのでほぼ全編話し言葉。8割がたを開場までに読み、ボブ・ディランを観てから、帰りの電車の中で読み終えた。今思い出してみても、信じられないほどのんびりとして、充実した休日だった。あの頃はいったい何故、あれほど生活に余裕があったのだろう。いつの間にか10月。おそらく大晦日まで休みは無い。
※写真は昨日。東京国際フォーラム・ガラス棟。7F、左手に東京駅、正面に〈八重洲富士屋ホテル〉を臨む展望台。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。