何をどうやっても上手くいかないので、昨夜は開き直って12時前に寝て、今朝は眼が自然に開くまで眠り続けた。すると、夢を見た。僕は下北沢辺りの飲み屋で友人と口論になり、「そんなくだらないことを言うなら俺は帰る!」とそのまま店を飛び出してしまう。ところが翌朝目覚め、大切なものが入っているバッグを忘れてきたことに気づく。そこで出掛けていくのだが、店は何故か『千と千尋の神隠し』に出て来る湯屋のような、巨大な木造建築に変わっている。入口で「忘れ物なら上に行って」と教えられ、ぎしぎしと鳴る黒光りした階段を上がっていく。
そこは4階か5階、おそらく最上階と思われる屋根裏部屋だ。床一面、そして壁に設えた古びた箪笥にも、服やら鞄やら傘、長靴といったありとあらゆる忘れ物が、所狭しと乱雑に置かれている。番人のようにして2人の男がいる。ベテランのAV男優、速水健二と日比野達郎だ。彼らは『必殺仕掛人』の藤枝梅安か、ジョージ秋山の『浮浪雲』よろしく、女物の着物を着ている。僕は80年代後半、他にも太賀麻郎や山本竜二といった男優達に出て貰ってアダルトビデオを監督していたわけだが、中でも速水と日比野は、ほぼ毎作のように出演をお願いした常連であった。
速水は僕に「やあ、来ると思ってたよ」と笑いかけ、日比野は「トーラくん、此処には何だってあるんだぜ」と言う。確かに、そこには何でもあった。当時日常的に使っていた赤いプーマのデイパック、バイクに乗っていた頃に着ていたレインジャケット、好んで履いていたコンバースのバスケット・シューズ、等々。どれも使い込まれ、擦り切れてボロボロだが、とても懐かしい。その辺りから眼が覚め始めたのだろう、僕は「ああ、人間というものは普段は忘れているけれど、こうやって昔使っていたものの色から質感まで、実に鮮明に憶えているものなのだなあ」などと思っている。
起き上がると午前9時過ぎ。うー、よく寝た、と伸びをして、お風呂に入り仕事を始めた。それにしても──些細なことから頭に血が上り、忘れてしまった大切なこととはいったい、何だったのだろう。
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