今朝も窓から聞こえて来る「計画停電」のアナウンスで目覚める。ただし外はすごい強風が吹いているため、何を言ってるのかはサッパリ判らない。ネットで確認すると、我が家は午後3時20分より電気が止まる模様。今日からやっとのことで仕事を再開したが、パーソナル・コンピュータというのは、やはり突然電源がオフられると色々とマズイのではないか? そんなことを考え、3時過ぎにはシステムを終了し、タップの電源自体をオフにする。けれどしばらくするとまた外でアナウンスが。相変わらず聞き取りづらいのだが、どうやら「今日の停電はなくなりました」と言っているようだ。結局電気は止まらなかった。やれやれとひと安心。
12日の日記に書いた、宮城県に単身赴任中の友人よりやっとメールが届く。自宅がずっと停電で、今までPCメールを打てなかったらしい。けれどそのマンションのクラッシュがひどく、強制退去になりビジネスホテルに移ってネット環境が整った。「保険会社に頼んで奇跡的に(部屋が)とれた」と書いていた。つまりは、ほとんどの人が避難所暮らしを余儀なくされているということだろう。ただしそのホテルも余震のたびにエレベーターがミシミシと音を立て、生きた心地がしないそうだが。それと、「仙台駅周辺はゴーストタウンっぽくなってきて、一部コンビニの窓ガラスを割って中の商品を盗む略奪行為が頻発しているらしい」とのこと。彼自身が見たわけではないようなので真偽のほどは不明だが、それくらい人々の中に不安が蓄積しているのは確かだろう。そして──、
こんな時にあまり不吉なことは言いたくないのだが、地震が起きて以来、人の善意ばかりを眼にする。誰もが言う、「日本人は素晴らしい」「この国、捨てたもんじゃない」と。僕もそう思う。本当にそう思う。けれど、それではあの悪党や小悪人どもは、いったい何処に行ったのだ? 決して改心したのでもなければ、消え失せたのでもないはずだ。ただ、今は息をひそめているだけだと思う。