4時半起床。書き下ろしの原稿に向けて、テンションは上がり始めている。昨夜寝たのが深夜1時過ぎだったから、睡眠時間は約3時間。昨日の日記にも触れた村上春樹さんのインタビュー集
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』によると、春樹氏は元々朝に集中して小説を書かれるそうだが、長編に没頭し始めると、起きる時間がどんどん早くなり、最初は夜明け近くだったのが、午前2時、1時となっていくそうだ。一方、手元に雑誌『papyrus〈パピルス〉』(幻冬舎)2008年8月・VOL.7号がある。創刊1周年記念「特別企画・村上龍徹底特集」。
ロングインタビューがあって、その中で村上龍さんは具体的な執筆のペースについて語っている。
『ヒュウガ・ウイルス〜五分後の世界〈2〉』は「一日8.000字というノルマを決めた書いた」とある。400字詰め原稿用紙に換算すると20枚。確かこの小説は箱根プリンスホテルに籠もって約15日くらいで書き上げたのではないか。また、上下2巻にわたる長編『半島を出よ』に関しては、「無理(書けない)かもしれないけれど、やればひょっとしたら出来るかもしれない、だからやってみよう」というスタンスで書いたとも語っている。
龍さんによれば日本の社会は二元論が主流。「よし、やるぞ、やってやるぞ」という言い方はあっても、「出来るかどうか判らないし、たぶん無理だけど、努力次第では出来るかもしれない」という取り組み方は少ない、と。続いてこうも語っている。「でも、無理かもしれないけどやってみるか、というスタンスは重要なんです。物事を成し遂げるために必要なのは、継続的な力ですから」と。ウーン、すごく勇気が湧いてくる言葉だなあと思いました。
※写真は本日のネコさん。トタン屋根の上のミケ。今日の午前11時50分、我が家のベランダより撮影。この時間は翳っていたが、その前の数時間陽が当たっていたので、トタンが温かかったのだと思われる。data:ニコンD70、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G。ISO・200。